第33話 終業式
今日は1学期最後の登校日。
つまりは、"終業式"だ!
そんな俺は今、全高等部・中等部を含めた数多く在席している全校生徒と共に体育館にいた。
校長の話はだるくて内心『さっさと終わってくんねえかな』って思っている程。
そんな事思っているうちにあっという間に終業式は終わった。
そして教室に戻った俺達。
ミカド先生も校長のように話し始めて退屈に感じていた。
「みんな!夏休み、怪我無く過ごせよ!それじゃあまた二学期に!」
やっとミカド先生の話も終わった。
終わった所で、俺達は学校を後にした。
持って帰る荷物が多いのが
◇
家に帰った俺は、既にクタスタになっていた。
午前中だけだったが、校長やミカド先生の話で耳にタコが出来そうになったからな…。
疲れはてた俺、自室のベッドにダイブした。
(はぁ、でも明日から夏休みだしな!高校生活初の夏休み!満喫するぞ!)
そう意気込んでいた時だった。
トントンっと、俺の部屋のドアをノックする音が聞こえた。
「涼くん…ちょっといい?」
ルカの声だった。
「どうしたんだ?」
「あのね、これから友達が来るんだけど…」
「友達?」
ルカの友達か…。
そういえば、あまり会った事無いな。
この前来た薫ちゃんも友達ってほど仲良い子なのかもわかんないし…。
「迷惑になるかもしれないけど…それと、勝手に呼んじゃってごめんね!」
「いいよ!ルカだって今この家に住んでんだから、友達呼ぶのもルカの自由だし!」
俺はフランクな感じでルカを宥めた。
「しっかし、終業式の日に遊びに来るって、珍しい事する子だな~」
「今日は学校午前中だけだったから、たくさん遊ぼうって事になっちゃって…」
正直、ルカの友達ってのもどんな子か気になっていた。
まさか、危ない子じゃなきゃいいんだが…。
◇
昼食を済ませて、少し経った。
時刻は現在13時40分。
ピンポーン!
「は~い!」
インターホンが鳴って室内モニターを確認すると、そこには派手な格好をした女の子がいた。
(まさか…)
俺は薄々確信していた。
絶対この子がルカの言っていた
「あ、来た!マリアちゃん!」
「マリアちゃん!?」
「やっぽ~!ルカ!遊びに来たよ~!」
インターホンで確認した後に、そそくさとルカはこのマリアという子を家に入れた。
「わお!その人が言っていた彼氏くん!?ウチの学校の高等部のっていう…」
ポニーテールの金髪に、チャラチャラした服装…。
谷間の見える胸…。
俺はこの子の正体に関して分かった事がある…。
(この子…
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