第32話 学期末に・・・
俺らの学校での期末テストが無事に終わり、今日は結果が届く日。
俺はなんとか赤点を免れた。
「俺なんてギリギリだったぜ・・・」
「まあ僕はいつも通りだったけどね!」
寺島は疲れ切っている上に、兵藤は余裕の笑みを浮かべていた。
なんせ兵藤に関してはクラスで1位だからな・・・。
なんかすごいな、この2人の差は・・・
だが、すごいのは・・・
「八雲、惜しかったけどすごいな!クラスで2位だぞ」
「はい!」
八雲さんはクラスでは兵頭の次に頭が良いからな・・・
◇
帰り道。
いつものようにルカと下校する俺。
ルカはげっそりした感じだった。
「どうしたんだ?まさか…」
「い、いや~涼くん…実はね…じゃ~ん!」
ルカのテストの結果を見て驚いた。
ルカも何とかギリギリで赤点を回避出来ていた。
俺は内心安心した。
俺が勉強を教えていたとはいえ、良い結果だと感心した。
これには俺も喜ばずにはいられないな!
よし!ここは…
◇
「いいの!?いいの!?本当に…!?」
「ああ、今日は俺が奢ってやる!!」
俺はルカを連れてケーキバイキングで有名のスイーツ店に来た。
期末試験突破の祝いとルカの赤点回避のご褒美の2つを兼ねてな!
嬉しさのあまりかルカはもう席を立ってケーキを取りに行っていた。
ケーキの他にもシュークリームやエクレアも何個か皿に持ってきていた。
「おいおい、そんなに食えるのか?晩飯の事も考えているんだよな…?」
「夕ご飯の事は言わないで!今はこのケーキに集中したいから!!」
「そ、そうか…」
ルカが
睨んだと思ったらいよいよ口に入れたぞ。
「んん~!私今とっても幸せ!」
ルカの満面な笑みが俺の心を和ませてくれた。
"そんなに美味いのか…"って思うほどに言った通りに幸せそうにしやがって…
(俺も…)
俺もさっき皿に盛ったケーキを口に入れた。
ルカの言う通り美味いな…。
イチゴ、チョコ、フルーツと色んなミニサイズのケーキを堪能した俺とルカは満足になり、店を後にした。
ルカも満足してくれたみたいだし、連れて行って良かったな…。
「ねえ涼くん!」
「ん?」
「試験も終わったし、いよいよ夏休みだね!」
「そうだな…」
「私、海行きたいな!」
「海か…」
夏休みは人がたくさんいるからな…
でも、この前嬉しそうに水着買ってたからな…
その水着も見てみたい気がするし…
「そうだな!海、行くか!」
「うん!」
俺達はいよいよ夏休みに突入する。
楽しみだな!
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