第72話 『ながらスマホ』を無くすには_2

「はい、私たちE班は『ながらスマホ』を無くすことは出来ないという結論に至りました。どうしても個人個人の意識の問題になってしまい、今の現状を見てもスマホは生活必需品になっており、SNSなどの普及もあってスマホを見ないようにするのは特に若い人には無理があると考えます。なので、『ながらスマホ』の事故を無くすには、という視点で議論しました。『ながらスマホ』で問題になっているのは、駅での『ながらスマホ』と運転中の『ながらスマホ』が多いのではないかと考えました。ではこれらの『ながらスマホ』の事故を無くすためには、まず前者は駅全体を動く歩道にすることで『ながらスマホ』の事故を無くせるのではないかという結論になりました。歩かないことで事故を無くすという試みです。後者は今も進んでいる自動運転の普及で『ながらスマホ』をしていても事故を起こさせないように出来るのではないかと考えます。以上がE班の発表になります。ありがとうございました。」


「なるほど、これも技術力でどうにかしようということだな。しかし『ながらスマホ』は無くせないから『ながらスマホ』の事故を無くすという視点も良いと思うな。ありがとう。じゃあD班の発表よろしく。」


「はい。D班はやはり法律の整備が一番効果的なのではないかと思います。僕は警察365日という番組が好きなんですけど、それでパトカーや白バイの隊員が怪しい車を止めて確認したり速度超過の車を取り締まったりしてるんですけど、そのなかでながらスマホの取り締まりも多くなってます。道路交通法でながらスマホは罰則の対象になってるので、取り締まりも出来るのですが、歩きながらのスマホについては罰則がないので、呼び掛けなどの対応に留まってるのが現状だと思います。なので、全てに罰則は難しいと思いますが、駅のホームなどの特定の危険な場所での『ながらスマホ』には罰則を規定すれば、『ながらスマホ』を無くせるのではないかという結論になりました。D班の発表は以上になります。ありがとうございました。」


「うん、発表ありがとう。技術力ではなく法整備で『ながらスマホ』を無くそうという意見だな。具体的に罰則がいくらなのかとかも考えると面白そうだな。では、続いてC班の発表をよろしく。」


「はい。私たちC班はスマホへの依存を減らすという観点と、D班と同じく罰則を設けるという2つの視点で議論しました。まず今はスマホの普及で公的な空間に簡単にプライベートな空間を生み出すことが出来るようになってます。それによってやはりスマホへの依存度も高くなっています。自分でも知らず知らずの内にスマホ依存症になってしまっている場合も出てきてしまっていると考えます。なのでスマホ依存症の情報を広めて多くの人に認識してもらうことで、スマホへの依存度を減らすことで『ながらスマホ』も減らせるのではないかと考えます。さらに法律での罰則に関しては、D班は『ながらスマホ』そのものに罰則をということでしたが、私たちは『ながらスマホ』が原因で発生した事故や揉め事が起こった場合の罰則を規定することで『ながらスマホ』を減らすことが出来るのではと考えました。そうすることで罰則の金額や禁固刑などの刑事罰も重く設定することが出来ると思うので、『ながらスマホ』での事故を厳罰にすることで『ながらスマホ』をしなくなるのではという結論に至りました。発表は以上になります。ありがとうございました。」

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