第31話 自己紹介
ハジメの部屋。
四人が座れる
ほかのさんにんは、ベッドに座っていた。順番は、
「聞かないほうがいい感じか?」
「何がですか?」
これは聞かないほうがいい、と思ったハジメ。三人が仲良くなっていた理由を聞くことにする。
「じゃあ、なんで三人で
「まず、アタシとしにが……
マツは、あからさまに言いよどんでいた。ハジメの顔がゆがむ。一言だけ絞り出した。
「ほう」
「そこに、オレがやってきただけだ。簡単な話だろう?」
「
「いい機会だわ。もういちど。アタシは
「えっ」
ハジメはおおげさに驚いた。年齢が自分と同じか上だと思っていたからだ。お姉さんと呼びたくなるほどの
「わたしは、
もう少し年齢が下かと思っていた。だが、ハジメは黙っていた。頭につけている白い髪飾りや髪形、かわいらしい服装から判断していた。ふと、ある疑問が口に出た。
「こっちでは?」
「あ。気にしないでください」
口元を押さえた
「オレは
堅苦しくない服装の男は、メガネの位置を直した。
「そうだったんですね。ぼくは、20
「若いですね。ハジメさん」
「そうね」
「え?」
「おい。名前も言えよ」
「あ。
なぜか、ちぢこまって頭を下げたハジメ。
ほかのさんにんが笑った。
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