第43話【償われる罪】

ーハル視点ー

数分前

私はセブンさんが悪魔から逃げた後、拠点である旅館にいました。すこし休憩をしていると急に扉が開いたんです。

バタン!!

セブン「敵襲か!?」

ベランダから扉の音を聞きつけてすぐにセブンさんが出てきました。しかし扉を開けた人は誰なんでしょうか...私はそう思って扉の方を見ると、小さな女の子がいました。そう、ムニさんです。

ムニ「大変なの!雄介おにいちゃんが!」

セブン「雄介が!?」

ハル「私が行きます。セブンさんは休んでてください」

セブン「俺も行くぞ!ムニ、一体どんなやつだったんだ?」

するとムニさんはジャンプしながらこんなことを言ったんです。

ムニ「変な服を着てたひと!」

ハル「変な服...軍人組織でしょうか...」

迷彩柄が変かどうかは置いておきまして、疲れ切ったセブンさんに軍人組織の相手は厳しいでしょう。だから私が出向くことになったのです。

ハル「セブンさん。貴方は疲れてます。少し休んだほうがいいですよ」

セブン「そこまで言うならわかった...任せるぞ!」



そして今に至る...

ムニ「雄介おにいちゃん!頑張って!」

雄介「あ...あぁ...」

よかった。ムニさんが間に合って雄介さんを治療してくれています。私はこれで遠慮なくあの軍人と戦えそうですね。

鳳輔「天使か。お前もこいつの仲間か?」

軍人はそんなことを聞いてきますが、答える必要もありません。私は無言で彼の懐に潜り込み、拳を突き出します。

ヒュッ!!

ハル「消えてください」

鳳輔「ッッ!?」

よほど焦ったのでしょうか、私が突き出した拳を踏んで距離を取ろうとしてきました。

ハル「残念ながらそれは罠ですよ」

私はそれすらも予測しています。そのまま衝撃波を彼の腹部に直撃させました。

ビュゥン!!!

鳳輔「ぐぁっ!?」

ハル「早く終わらせますよ」

鳳輔「まだだ。まだ終わらない!」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ...

今までのはおふざけだったのでしょうか。力を一気に解放してきました。

鳳輔「ランクをSS+まで上げた...!これで」

ハル「勝てるとでも思っているんでしょうね」

私はもう準備完了してます。私はこの人の自慢のスピード以上のスピードを出せます。おそらくこれぐらいならセブンさんとライトさんでも出来ますね。そんなことよりも...

天裁てんさい

鳳輔「なんだ!?このバカデカい力...」

ハル「これで終わりです」

ビュゥゥゥゥゥゥン!!ヒュォォォォォォォォォ!!

鳳輔「バカな...こんな光線...こんな結晶...!」

雄介「す...すごい...なんて技だ!」

ムニ「かっこいい!」

ハル「大量殺人をしてきた軍人はそれ相応の罪を償ってください」

私はより一層、天裁の威力を高めます。味方を苦しめて、たくさんの命を奪ったこの人は苦しまないといけません。

鳳輔「仲間たちよ!最期のメッセージだ!天使には手を出すな!確実に...うおあああああああああ!!!」

シュルルルル...ドォーン!!!!!

彼は体内爆発して塵も残らず消えていきました。

雄介「これは強すぎる...相手はハルさんに手を出せなさそうだな」

ムニ「帰りたい!テレビ見るの!」

ということでムニさんが駄々をこね始めたので急いで旅館に向かうのでした。

雄介「これは...勝てるかもしれない。あの組織に!」

次回に続く!

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