第21話【危険な川】

やっとあの蜘蛛男を倒せた。未練が残っていそうだったなぁ...

セブン「とりあえず帰るぞ!すぐに街に行かなきゃな」

ライト「ああ!」

俺たちはアリウスとムニが待つ場所へ向かおうと一歩を踏み出した。その瞬間

バシャァァァァァァァン!!!

セブン「おい!なんだあれ!?」

なんと川底から触手が大量に生えてきた。

触手は下流まで続いていそうだ。

ライト「一つ一つにデカい力を感じる...ってこれやばいぞ!」

その瞬間俺たちのもとに巨大な触手が振り下ろされた。

俺はそれに対抗してエネルギーを右手に集め、刃の形にする。そしてそれを横に走らせる。

ジャギィィィィン!!!

セブン「硬えな!でも斬ったぞ!」

その切れた触手は川の底に沈んでいく。

しかし今度は別の触手が襲いかかってきた。

ライト「まずい!触手の総攻撃か!」

ドン!ドン!!シュルシュルシュル...ドン!!

俺たちはその触手の攻撃を全て回避する。

そのとき、聞き覚えのある声が響き渡る。

「どうだ。これが川と共に暮らしてきた俺の力だ...」

ライト「この声はさっきの...蜘蛛男!」

そう。さっき俺が倒したはずの蜘蛛男だ。その蜘蛛男は俺たちに告げる。

「俺は先ほど放たれた光弾によって地面に沈んだ。そのとき俺は気づいたんだ...川と同化してしまえばいいと!!今の俺は蜘蛛男、レニョスではない!川の主、レニョスだ!」

レニョスはそう言って触手を薙ぎ払う。

セブン「あっぶな!!さっきより精度が高いぞ!」

そのときライトの顔が青ざめる。

ライト「やばいぞセブン!こいつが川と同化してるってことは...アリウスたちは...!」

俺はそれを聞いてすぐに下流に向かって走り出す。そのとき

シュルシュルシュルシュル!!!

一本の触手が俺に向かってくる。

セブン「どけ!!邪魔だ!!」

ジャギィィィン!!!

俺はその触手を刃で細切れにした。しかし他の触手が一斉に襲いかかってくる。俺はそれに乗って、跳んで下流へと急ぐ。

レニョス「川と同化した俺に対してその行動は無駄だ!!」

後ろから触手が襲いかかる。そして前からも触手が攻撃してきた。俺はやむを得ず川の方向に避けた。すると触手同士が衝突し、そこから衝撃波が生まれた。

ドォォォォォォン!!!

セブン「うっ!?」ライト「なんて力だ...!」

俺とライトはそのまま川底に落下してしまった。

すると触手が俺たちに近づいてくる。そのとき

瞬戻しゅんれい

そのとき触手が衝突する寸前に時が戻った。

レニョス「まずい!この技は...!」

セブン「ナイスだライト!」

ライト「セブン!前に跳べぇぇぇ!!」

そして触手が衝突し、衝撃波が生まれた。

ドォォォォォォン!!!

セブン「はっ!!」

俺はその瞬間前に跳び、ライトは川と真逆のほうへ跳んだ。そして俺たちは跳んだ方向に吹き飛ばされる。

ライト「グハァ!?」

セブン(着地だ!できなければ触手にやられる!)

俺は落ち着いて地面に着地した。後ろを見るとライトが木に突き刺さっている。俺は瞬時に助けに行こうとするが、触手がその道を塞いだ。

レニョス「行かせるわけがないだろう?さあ呑まれろ!」

そして触手がまた攻撃を仕掛けてくる。そのときライトの声が聞こえた。

ライト「構うな!いけええええええ!」

俺はそのとき走り出した。アリウスたちのいる下流へ。

セブン(ライトなら大丈夫だ!このままいけ!)

レニョス「仲間を見捨てるか!いいだろう!このまま呑まれろ!」

シュルシュルシュルシュル

セブン「単調なんだよッ...!」

俺はまた触手を斬り刻む。そのとき

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ...

レニョス「触手は川だけじゃないぞ!」

ドォォォォォン!!!

セブン「はぁ!?おかしいだろ!!」

なんと俺の目の前の地面から触手が貫通してきた。

俺はそのまま触手に捕まってしまう。そして俺は触手に締め付けられてしまった。

ググググググググ...

セブン「うわあああああああああ!!」

レニョス「お前の骨なんぞ砕けてしまえ!」

そのときだった

バキバキバキ!!!

なんと俺を締め付けた触手が突如として砕け散った。俺を救ったやつの正体は...

セブン「アリウス!!」

アリウス「助けに来たぞ。セブン!」

アリウスだった!でもムニはどこへ...?

そう考えているとアリウスの後ろにムニがいるのを見つけた。

ムニ「どうしよう...あたしの能力がきかないよ!」

セブン「頑張ったねムニ。あとは任せて」

アリウス「お前死にかけだっただろ!てかライトは!?」

セブン「じきにくる!すぐに終わらせるぞ!」

アリウス「ああ!」

次回に続く!

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