第25話 減少
朝、いつもの様に対戦会の準備をする。
また誰かが入って来るまで絵を描いて待つ。
……が、誰も入ってこない。
例によって平日だからなのか、コレが原因なのか。
SNSの通知が4000を超えている。
昨夜までアプリが重くて開けなかったが再度チャレンジしてみると、
開けた!
急いでコメントを確認する。
何処から見ていい物か分からない位の数になっているが、ほぼ全て見るに耐えない内容ばかりだ。
バイト先が特定され、そこで撮ってきた俺の姿か写った写真が何枚もアップロードされている。
名前も特定されている。
それよりもフォロワーの数が
700人!半分に減っている!
SNSの不具合と言うには酷すぎる数値になっている。
「誤差じゃ無い、のか……」
流石に落胆する。
友達と信じていた人の2人に1人が、ネットの批評だけで裏切ったと言う事だ。
「ネットの話だけを間に受けるなんて……あれだけ毎回尽くしてやったのに……そんな奴らはこちらから願い下げだ」
そう思いながら、これ以上書き込まれないようアカウントに鍵をかける。
今残ってくれてる人達に
「何だかんだありましたが。根も歯もないネットの噂を間に受けず、今残ってくれてる人達を俺の親友達と認め、今後一層手厚く歓迎します。今後ともよろしくお願いします」
と自分の呟きをネットに載せる。
何人かの人から「気にする事ないよ」と返事が来る。
何でも無いたった一言でも、何故かとても安心した。
ともだちのかずだけ ゔぃれ。 @vilettaprisken
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