俳句の基本編



 まずは誰でも知ってることから始めます。

 俳句を全く知らない人もいると思うので、本当に、当たり前のとこから始めます。

 まず、俳句のルールからです。



 ◇◇◇◇◇


 ⚫︎ルール1。五、七、五のリズムで作る。

 ここでいうリズムとは、文字数のことではありません。音数を意味します。


 ホニャラララ

 ホニャラララララ

 ホニャラララ


 みたいな感じです。

 「にゃ」とか「じぇ」みたいな発音に関しては、一音とカウントします。無声音(ちっちゃい「っ」)は一音に数えます。

 また、俳句は五七五のリズムが基本ですが、絶対ではありません。五七五に収まらない俳句もあります。

 文字数が多い場合は字余り、

 少ない場合は字足らず、

 一七音だけどリズムが五七五ではない場合は破調といいます。音数もリズムも守っていない場合は自由律という場合が多いようです。

 ただ、あまりにも基本形を無視したものばかりだと美学を疑われても仕方がないので、ある程度上達するまでは、なるべく基本の形を尊重しましょう。多少やんちゃな人でも、十句作ったら半分ぐらいは基本系にしておきましょう。



 ⚫︎ルール2、季語を入れる。

 俳句には季語を入れるのがルールです。というのも、俳句は、基本的には季節の移ろいに付随する悲喜交々ひきこもごもを詠うものなので。

 ここは結構重要な要素です。てか、俳句が苦手な人の俳句は、季語が活きていないので、見る人がみたらすぐわかります。初心者も上級者も、季語を主役にするため頭を悩ますことに大抵の時間を使います。


 季語はたくさんありますが、季語が分からない人は歳時記さいじきを読みましょう。ネット歳時期なるものもありますが、出版されている歳時期とでは、少々認識が違っていたりします。なので、なるべく本を手に取りましょう。

 歳時期は角川さんも出しています。俳句のコンテストを開催して必須アイテム同然の歳時期に誘導するとは、中々、商売上手な企業でいやがります。ふふ。


 あ、そういえば、俳句には季語がないものもあります。よっぽどのメッセージというか、詩性が伴っていれば季なしの俳句もアリです。

その場合も、季語を使わないなりに季節を感じさせる構成にした方が良いかもしれません。


 今回はここまでです。

 次回からは、俳句のコツについて触れてゆきます。


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