第39話 毒親
10分ほど、シンシアとサラさんは、
でも今は、二人とも、何とか
「あ、あの……」
シンシアが、口を開けた。
「どうした?」
「そ、その……最後に、今のお母さんと、もう
「…………」
僕は、
「ちょうど、その母親が姿を
「え……?」
シンシアは、
そこには、
「――シンシア。友情ごっこは、もうお
まだ彼女は、分かっていないのだ。
自分がこれから、どうなるか……。
シンシアが、言葉を
「お母さん……
「良いタイミング……?」
首を
「うん。お母さんと、
「私と、別れの挨拶……? 何を
「……大丈夫だよ。私は、お母さんみたいに、頭はおかしくなっていないから」
「――な、何と言ったのかしら……?」
普段は、
さっきまでの機嫌の
プライドの高い毒親は、シンシアに
「私のどこが、頭がおかしいと言っているのかしら? シンシアは知らないかもしれないけど、私のやっていることはすべて、シンシアを思っての行動だからね。そのありがたさを、いい
「……まず
「それは……」
「しかも、私の
「な、
「まだあるよ。お母さんは、娘には
「そ、それは……っ。あなたは、娘の
「さっきも言ったけど、娘の面倒を見るって、私の扱う魔法にケチをつけてるだけだよね。大変とは、思えないけど」
「け、ケチとか言っているけどね……っ。これは、れっきとした教育なんだから……!」
「王宮から
「う、うるさいわね……っ!」
毒親は、シンシアの言葉に対して、まともな言い返しができない様子だった。
シンシアは、
「あと、自分の子供を
「し、シンシア……っ! その情報を、どこで――!」
毒親は、
「……その
そしてシンシアは、
「――っ!」
毒親は、
「し、
「……お母さんは、子供を
「そ、それの何が悪いって言うのよっ! 子供が優秀じゃなかったら、私たちが
「……メリットデメリット。それは、自分たちの?」
「わざわざ答えなくても、そうに決まっているじゃないっ!」
「……さっきは、シンシアのことを思って行動しているとか、そのありがたさが分かっているかとか、
「ちょ、
「調子に乗り続けていたのは、お母さんの
「な、何よ……っ! あなたは、もっと
その言葉を聞いたシンシアは、
「私は、素直だよ。いつもより、何倍も」
「……っ! と、とにかくねっ! もう、帰るわよっ! どの
「…………」
シンシアは、ついにその
「――お母さん」
「つ、次は何……? もう、ここを
「お母さんは、近いうちに
「……………………は?」
シンシアの母親モドキは、
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます