2がぷっ! ヤンデレJK乙女の場合
痛った〜、って痛くない?
ゾンビになったから?
うわ! 乙女の柔肌に歯形がついてるし!
JKギャルのピチピチお肌になんてことしてくれんだよ!
でも、食いちぎられなかっただけマシかあ。
歯型のおしゃれタトゥーと思えばいいっしょ!
サラリーマンゾンビども、今度会ったら金玉喰いちぎってやる!
す、するか、どアホ!!!
クラスのやつらはうまく逃げられたんかなあ?
ていうか……
ん〜と?
あれ?
ゾンビなサラリーマン三人に追いかけられて?
逃げたのはいいけれど?
一緒に行動してた二人の男子に蹴飛ばされて倒れて?
ん〜〜〜?
あ〜〜〜?
え〜〜と?
もしかして囮にされた!
これだから優等生ってやつはよ〜!
ぜってえ! あいつらもゾンビにしちゃる!
あ……あんなとこに人間がいる……
あれってゾンビじゃないよな?
うちの高校の制服だ。
なんだろう?
なんだか変な気分?
体が勝手に動く?
「う……が……」
「やっばいなあ……
あっちは……ゾンビだらけ。
こっちは……大丈夫かな?
クラスのみんなうまく逃げられたかな?
ん? 後ろになにか?
……いるぅうわあああああ!?
って、同じクラスの
大丈夫だった!?
うわ! 制服が破けてるし、ストロベリーブロンドの髪が乱れまくり!
ケガもしてるし!
手当しないと!
バンソーコーあるから腕だして!」
あ……この人……
あたし、知ってる……
またバンソーコーくれるんだ……
ていうか……
ごっくん
あれ?
なんだろ?
すごく美味しそうに見える?
「大丈夫!?
顔が青いのにとろんとした目で、苦しそうだよ!?
わ!? 倒れて!?
女の子の体、やわらか!
いやいや!
いまはそんなこと言ってる場合じゃ!?」
いただきま〜す!
「うが、あ〜ん!」
小さく口を開けて首筋にがぷっと……
って、できるか〜〜〜〜〜〜〜!!!
この人、あたしの好きな人!
首筋になんて、ちゅ〜じゃん、ちゅ〜!
そんなん恥ずすぎて、できんわ!
顔が熱いわ!
火照るわ!
「うがあえああああ!
うがぅがうがう〜が!
うが たい うがう!
うがちゅ〜、うがちゅ〜!
うごうごうがががが!」
「ど、どうしたの!?
顔が青いよ!?
なにをウガウガいってるの!?」
は? 別にうがうがいってねえし?
「うがうが?」
「なに言ってるかわかんないけどさ……
げげげ!
あっちからゾンビ集団がくる!
久佐田さん、逃げよう!」
え!?
手〜〜〜!?
手を繋いじゃうの!?
うそ!
まじか!
やった〜〜〜!
「うがうがうっが〜〜〜♪」
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