第11話 俺のレベルは350です


「罠に気をつけるにゃん! 当たり所が悪ければ即死するのもあるにゃ!」


 シラメさんが注意をしながら先導していく。

 先ほどよりも警戒しているのは前情報皆無で罠を探り当てる必要があるからだろう。

 学生プロの本領発揮といったところか。


「止まるにゃ! 感知式の罠があるにゃ! 解除してくるからそこで待つにゃ!」


 シラメさんが洞窟の側面の窪みに向けて走っていく。


「あ……」


 これで安心かと思うと、安藤の足元からガゴンという何かスイッチが押される様な音が聞こえた。

 これはあれだよな。

 罠をスイッチを押したとかいうあれ……。


『後方ドローンより飛来物検知。迎撃のためにドローンをオートモードからアサルトモードに移行します』


 すると一気に視界の数が増えたかと思うと、その一つに写っている飛んでくる矢を発見した。

 ヤバいと思うとドローンからビームが飛来してくる矢を消し炭にした。

 操作しなくても意識だけで動かせる。

 こいつはかなり便利だな。


「にゃああ!? 大丈夫かにゃ?」


「大丈夫です。罠が多いですねここ」


 罠を解除したらしいシラメさんが戻ってくると、心配そうに声を掛けてきたので杞憂であることを伝える。


「ここのダンジョンとは思えない罠の多さにゃ。ニオイは近いし、もうすぐのはずにゃ。絶対にもう罠は見逃さないにゃ」


 シラメさんが覚悟を一心して行くと先ほどの感知式の罠をもう一つ解除して壁に行き当たった。

 負傷者いなくないか……。

 シラメさんの感覚は的中率100だったので、そんなばかなと思い岩壁を凝視すると門の形に切れ目があった。

 

「ここの中にいるにゃ。だけどモンスターが待ち伏せてるにゃ。流石に中には入れないにゃ……」


 入ったら即モンスターに袋叩きか。

 確かにこのパーティー全員危険に晒すからな妥当な判断だが、俺個人としてはここまで来て引き返すのもな。

 後日、怪我人を見捨てて全員死んでたら後味は最悪だし。


「先に戻っててください。個人的にここまで来て見捨てるのは胸糞悪いですから。俺が一人で入っていって中の人救出してきます」


「む、無理にゃ。流石にモンスターが多すぎるにゃ。いくら強くても一体相手にしてる間に物量で潰されるにゃ」


「何言ってんだ。気持ちはわかるが撤退一択だろここは」


「今回はしゃあないわ。諦めた方がいいって」


「そ、そうよ。あんたのレベルじゃ無理よ」


「ああ、俺のレベルか」


 前の自己紹介の時は浮くだけだし、要らぬ反発を生むだけだったので開示しなかったが、今回は開示すべき状況なのでデカデカと開示させてもらう。


『天野善斗

 年齢:15

 レベル350

 HP:2822700

 MP:424500

 攻撃:2822700

 防御;2822700

 気力;♾️

 早さ:424500

 賢さ:2822700


 スキル

 ロボット召喚 LV150』


「俺のレベルは350だ」


「レベル350!? トップの芹沢さんの7倍にゃん!!」


「気力♾️!? 人間じゃねえ……」


「スキルレベルも150……。最高でも20レベルくらいなのに……。一体どう言う人生歩んできたん……」


「はあ!? え!? あたしの70倍!! 嘘でしょ!?」


「す、すごい……」


 皆を納得させられた様なので、バズーカーを召喚して扉を吹っ飛ぶすとモンスターの巣窟の中に突貫していく。


  ────


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