優秀な偵察者22
「よし、俺らも行くぞ」
「はい」
「・・・ちょっと、何してるのよ?」
後部席のドアに手をかけて、止まる。「えっ」
「何度も言ってるでしょう、あなたは前よ」
「・・・いや、来る時も後ろだったし」
「なんでもいい。中条、前乗れ」
瀬野さんが呆れながら後ろに乗った。
なんというか、今、隣に座るのは気まずいんだが・・・。
「雪音ちゃん?どうしたの?」
でも、意識しているのはわたしだけのようで、早坂さんはいつもと変わらない。それが若干、腹立たしくもある。
自然と溜め息が出た。
この人はいったい、何を考えているんだろう。それを知るには、本人に聞くしかないわけで──・・・諦めて、助手席のドアを開けた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます