第42話 団結、そして戦闘

<……うるさい>

<……なんだと?>

<私は……貴方を絶対に許さない!! 両親を殺し……身勝手な理由で他国を侵略をして……挙句、宇宙にまで……そして、私の仲間を……私は……貴方を倒す!!>

<やれるものなら……やってみることだな、完成までもうすぐだ……精々、お仲間と共にチリとなれ>


 煽りと共に、アルネブの声は途絶えた。


「れ、レプちゃん? 大丈夫?」

「……申し訳ございません、私としたことが、我を忘れてしまって……」


 レプスは我に返り、先程の自分の行いが恥ずかしくなり、顔を赤らめた。

 しかし、その熱を冷ますように、ヴェラはレプスの背中を撫でた。


「大丈夫…‥なんかあいつに言われた?」

「はい……仲間について、少々……」


 レプスは、反乱軍に参加していた……この星まで一緒に来ていた仲間が既に死亡したことを話した。


「……そんなことを言われていたの」

「そりゃキツイね……」

「でも、言い返したんだろう? 度胸あるね、アンタ」

「はい……ですけど、もしかしたら、皆さんも同じようになってしまうのではと思うと……申し訳ない気持ちでいっぱいです……」


 レプスは顔を曇らせ……一向に向けて頭を下げた。

 ……しかし、それを一括する声が一つ。


「……馬鹿なことを言うな!!」

「ぽ、ポーちゃんさん?」

「僕たちが死ぬかもだと? 君は僕らを馬鹿にしているのか?」

「そ、そんな! そんなことは……」

「だったら、そんなことを言うんじゃない! 僕たちは絶対に勝つ!! 絶対に勝って、みんなの元へ戻るんだ!! そうだろ!?」


 ポラリスは、曇った空を晴らすように、レプスに激昂した。

 その言葉に一行も同意し、レプスに投げかけた。


「そうさ! 俺たちは勝てるからここにいるんだ!」

「ここまで来させておいて、申し訳ないってのは無いんじゃないのかい?」

「そうだよ! ドンドン巻き込んでよ! 私たちはレプちゃんと一緒だよ!!」

「……みなさん」


 レプスは曇り空だった顔が晴れ、同時に目から恵みの雨が降り出した。


「やってやろうよレプちゃん! 亡くなった仲間の為にも!!」

「……はい!」


 5人は魔法板に手を翳した。

 意思や考えは同じ……あの機械を潰して、世界を救う。

 宇宙のチリになるかもしれないという恐怖はその時には既になかった。

 目の前にいる汚れはすでに船の形から、鉄の戦士へと変貌していた。


「おりゃああああああ!! 食らえ!!」


 ヴェラの操作で、相手の機械に殴りかかった……が、それを見越したかのように、アルネブの機械はそれを受け止めた。


「まずい! 蹴りが来るぞ!」


 ポラリスは相手の蹴り攻撃を見極め、相手の腕を振り払い、離れた。


「ナイスポーちゃん!」

「油断するな! まだ来るぞ!」


 相手は背中から炎を噴射し、5人の元へと近づいてきていた。

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