第66話ダイヤの指輪
かくしてラビィは手に入れた。ダイヤの指輪を手に入れた。労働者と鉱山の権利証。世界一硬い鉱物で出来た権利証。
ラビィは沈没船探索したときのことを思い出した。ラビィはもしこの手錠が魔法でできたものでなければ、この権利証で工業用の黒ダイヤカッターでも動かしてもらって、手錠を切断できたのにと悔しい思いをした。
となるとあとできることはこれだけだ。
ラビィは再び沈没船探索したときのことを思い出した。ダイヤはハンマーで壊せる。
ラビィはその辺に転がっていた一等硬そうな掘削道具のハンマーを見つけてひろってきた。鎖でつながれている労働者たちを解放するのだ。
間も置かず、思い切ってダイヤの指輪に向かって打ち付けた。
ガッと、鈍い音を立てると、指輪のダイヤは粉々に砕け散った。
労働者たちから歓声が爆発したようにあがった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます