第6話 戦争開始!

遊園地から俺は帰る。

 そして、家に帰るとメイド様にお知らせをもらった。


「大変です。ご主人様! もうすぐ戦争が始まります。」


「アルトワさん、戦争が始まるんですか?」

「そうだよ、明後日からね。戦争が始まる!」


 皆は準備を始めた。戦争を開始するのだ。

 だが、戦争を開始するといっても俺はミクのお世話係だ。

 どう戦えばいいか分からない。



 そして、戦争が始まった。

 俺は剣を取り出し、皆と戦ったがまともに相手してくれない。ハズレ職業。それだけで無視される。

 

 

 そこに勇者オリヴィアが現れた。

 彼女は女の子だが、剣の扱いは誰よりも上手い。

 その剣の扱いを褒める人。

 けなす人。

 それぞれいたが、彼女は容赦なく誰でも切っている。オリヴィアは普通の勇者とは違い、特殊な正義感を持っている。


 それは彼女の心の中にあるもので彼女が全て決めていることだ。

「この人は殺してもいい人だ」

 そう思い込めば、たとえ善人でも悪人でも殺してしまう。彼女には自分の利益になることしか考えていないのだ。


「ねぇ、この人? 殺してもいい?」


 オリヴィアが俺に聞いてきた。

 そこで俺は縦に返事をせず、オリヴィアに話を聞いた。


「何でオリヴィア? この人殺したいの?」


 すると、彼女はこの人からは死のオーラが出ていると告げた。死のオーラは殺人をしたりする時に発生するのだが、なぜか死のオーラが出ているのだ。

 つまり、殺しても良いということである。


「お前、なぜ、そのオーラが出ている! 説明できなければ殺す!」

「あ、死のオーラのことですか? これは死の森に向かった時についたんだと思います」

「え、死の森?」



 話によるとその博士は王に頼まれて死の森に研究調査したらしい。稀に殺してもいないのに死の森を歩いただけで死のオーラがつくかどうかの実験をしていたのでこれも実験の内容であったのだ。


「そうか、実験か。なら仕方ない! お前は人を殺してないんだな」

「はい、殺していません」


 これで私(勇者)の問答は終わった。


「魔剣ガルディア! 光の加護を発動せよ!」


 オリヴィアは、光の加護を発動して魔剣ガルディアを使った。


「よいしょです!」

 振り下ろし、戦争の相手である人間たちを倒した。戦争の相手は、死のオーラを所持している人間たちだ。

 通称悪魔の森や死の森に住んでいた人間なのである。

 この人間は生きている価値がないので私は殺すことにしている。



「よし、倒すぞ! おらっ!」


 勇者は、モンスターのような人物を倒した。その人物は形が水色でスライムのような形をしている。

 でも、そのスライムは人型の形をしており、能力として何でも飲み込む力を持っている。


「この魔剣ガルディアで切ってやる!」


 勇者オリヴィアは、魔剣を使ってガルディアを切る。


「え、切れない? 切れているようで切れない?」


 この勇者の剣はスライムは切ることができるが一瞬で元に戻ってしまう。

 この修復能力の高さに勇者オリヴィアは驚いている。



「これは人間より強いんじゃね」

「よし、倒すか」

この魔剣ガルディアには秘密なものがある。

 モンスター専用モードだ。

 その中でもスライム倒し専用モードで倒すことにした。


「あれ、魔剣の刃が水色になった?」


 これでスライムを倒せる。勇者オリヴィアは人型スライムを見つける。


「よし、これでどうですか!」


 勇者オリヴィアは、そして倒した。

 今回は、魔剣が切っても修復能力の高さに元に戻らずに腹を切ることができた。このスライムは核を切れば殺すことができるので勇者はそれに気づき核を切ったのだ。



 これで勇者の最初の戦いは終わった。



 次のモンスターを倒せば、一旦戦いは休憩する。


 そこに悪魔がやってきた。

 これは次のモンスターと定義していいのだろうか。

 悪魔モンスターというのもいるのだから定義していい、勇者はこう決めつけた。


「おい、そこの悪魔すぐにどけろ! 退けなければ倒すしかないぞ」


 だが退かなかった。

 そのため勇者オリヴィアは魔剣ガルディアの悪魔モードを使い、無理矢理退治することにした。


「悪魔モード!」

 勇者は悪魔モードを使って横にいる悪魔を倒した。その悪魔は「殺さないで」や、「やめて」、「私たち親友でしょ」などという言葉を告げ、殺す気を無くしてきた。また外見をすぐにVR世界の人間に変え、この点でも殺す気を無くさせた。泣いてもいたので絶対に殺したくない、そう勇者は思ってしまった。



「それじゃぁ、俺が殺してやる!」



 ハズレ職業を持っている俺が倒すことにした。勇者のオリヴィアが人間を殺したとなると問題になるが、ハズレ職業の俺が殺しても問題にならないと感じたのである。

 いくらAランクとはいえ、俺が沢山の人から無視されているのは当然のことだ。そのため、ハズレ職業の俺がこの悪魔を倒せば問題が解決するのである。



 俺は勇者に魔剣ガルディアを借りて倒した。


「おらっと」


 魔剣ガルディアは意外と軽いし、すぐに悪魔を倒せた。これで万事解決。

 二人は、悪魔を倒すと一旦休憩した。




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ハズレ職業ですが、猫系獣人をお世話することでSランク冒険者になりました。 @naritagento

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