3

美月に心配をかけてしまったお詫びに、休日に遊ぶ約束をした。最近は休日も大学の課題をすることで頭がいっぱいだったので、久しぶりに美月と遊ぶことになる。


「それで、どこに行く予定なの、美月?」


「いつもだったら優斗と一緒に考えるけど、優斗はきっと疲れてるだろうから今回は私が決めるつもりだったんだけど...」


「特に思いつかなかったんでしょ。」


「...うん。」


「大丈夫。俺、美月と一緒にどこ行くか考えてる時間好きだから。」


「じゃあ、一緒に決めよっか。」


「でも、今から考えて外に出るってなると、遠すぎるところとか、混んでるところは難しいかな...」


「そうだね...私としては、どっかご飯食べに行くだけでも満足なんだけど。」


「でも、せっかくの休日だぞ?」


「それは、まあ、そうなんだけど。」


遊びに行こうって誘ったのは美月なのに、外食するだけでいいのか?もっとこう、休日ならではの遊びってあるじゃん。...いや、美月のことだから、本当は休日とか関係なしに俺と...でもこれを言ったら台無しにしちゃいそうだな...


「...優斗、もう私の考え分かってんでしょ?」


美月の考えが俺にばれてるだけだと思ってたら、美月も俺の考えに気づいてたみたいだ。


「今日も家で一緒にいるか。」


「そうしよう。そうしよう、優斗。」


「二回も言わなくても...俺たち、結局いつも通りだな」


「いつも通りでいいんだよ、私たちは。」


正直、久しぶりにどこかへ行くのもいいかな~なんて思ってたんだけどな。美月が心地よさそうに俺に寄りかかっているから、最近外の気温が高くなってきたから仕方ない。と思うことにして、今日も美月の隣で過ごすことにしようかな。

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