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.125『その詩は今宵も赫く赫き』:Rhyme royal

その詩（し）が点（とも）したのは　とても小（ちい）さな未来（みらい）

空（そら）のように崇（たか）くもない　唯（ただ）　仄（ほの）かな理想（りそう）

物語（ものがたり）のような劇（はげ）しさもない　普通（ふつう）の未来（みらい）

ほら　御覧（ごらん）なさい　目（め）を凝（こ）らしましょう

ほら　御覧（ごらん）なさい　ふたりで点（とも）した約定（やくじょう）

老（お）いも若（わか）いも　等（ひと）しく灼（や）く情熱（じょうねつ）的（てき）な世界（せかい）

佳（よ）い心地（ここち）でしょう？　なら　笑（わら）いなさい

そうそう　その調子（ちょうし）　とっても素敵（すてき）じゃない

もっと求（もと）めて戯（おど）けなさい　その詩（し）の儘（まま）にそう

どうせ誰（だれ）もあなたの詩（し）など読（よ）もうともしない

本当（ほんとう）にその詩（し）を読（よ）むのはあなただけでしょう

本当（ほんとう）にその詩（し）を望（のぞ）むのはあなただけでしょう

これまでもこれからも　ねえそうでしょう？

それでいいの　今宵（こよい）も　自由（じゆう）に描（えが）きましょう

その詩（し）が点（とも）したのは　とても小（ちい）さな理想（りそう）

空（そら）のように蒼（あお）くもない　唯（ただ）　愚（おろ）かな願（ねが）い

物語（ものがたり）のような劇（はげ）しさもない　普通（ふつう）の闘争（とうそう）

ほら　御覧（ごらん）なさい　目（め）を　凝（こ）らしなさい

ほら　御覧（ごらん）なさい　ふたりで点（とも）した世界（せかい）

虚威（きょい）も紛（まが）いも等（ひと）しく灼（や）く　情熱（じょうねつ）的（てき）な夢想（むそう）

佳（よ）い心地（ここち）でしょう　さあ　笑（わら）いましょう

そうそう　その調子（ちょうし）　とても楽（たの）しいでしょう

もっと戯（おど）けて踊（おど）りなさい　その詩（し）の儘（まま）に舞（ま）い

そうね誰（だれ）もあなたの詩（し）など興味（きょうみ）も無（な）いでしょう

本当（ほんとう）にその詩（し）を読（よ）むのは　あなただけじゃない

本当（ほんとう）にその詩（し）を望（のぞ）むのは　あなただけじゃない

これまでもこれからも　ここにいるじゃない

それでいいの　今宵（こよい）も　自由（じゆう）に　描（えが）きなさい

どこぞの誰（だれ）かの詩（し）では　心（こころ）は決（け）して動（うご）かない

どんなに労（いたわ）り悼（いた）んでも痛（いた）みはしないでしょう

ここにいる　あなたの詩（し）でなくてはいけない

どんなに浅（あさ）く小（ちい）さく薄（うす）い嘘（うそ）でも愛（あい）しましょう

どんなにけたたましいお歌（うた）でも敬（うやま）いましょう

星（ほし）のように鳥（とり）のように　赫（かがや）き歌（うた）い続（つづ）けなさい

惜（お）しみなく愛（め）でるから　さあ　おいでなさい

そうそう　その調子（ちょうし）　とっても素敵（すてき）じゃない

もっと踊（おど）って求（もと）めなさい　その詩（し）の儘（まま）にそう

どうせあなたも人（ひと）の詩（し）など読（よ）もうともしない

本当（ほんとう）にその詩（し）を読（よ）むのはその人（ひと）だけでしょう

本当（ほんとう）にその詩（し）を望（のぞ）むのはその人（ひと）だけでしょう

これまでもこれからも　ねえそうでしょう？

それでいいでしょう　さあふたりで描（えが）こう？

終（お）わりのない詩（し）を読（よ）むように今宵（こよい）も呻吟（さまよ）う

この莫迦（ばか）げた広（ひろ）さの星（ほし）で　あなたと出逢（であ）い

夜半（よわ）を駆（か）け夜明（よあ）けを求（もと）めて　ふたりで赫（かがよ）う

その愛（かな）しい双眸（そうぼう）のために誓（ちか）いを果（は）たしたい

この赫（あか）き約定（やくじょう）の儘（まま）に　命（いのち）を　詩（し）を奪（うば）いたい

響（どよ）むように囂（かしま）しく　ふたりで笑（わら）いましょう

今宵（こよい）も劇（はげ）しい喜劇（きげき）をふたりで描（えが）きましょう

今宵（こよい）も愛（いと）しい詩劇（しげき）をふたりで創（つく）りましょう