BOOKQUEST

第15話 秀吉書店 vs. 徳川出版:

　2月28日 - 女優の堀北真希がこの日を以って芸能界を引退。

　浅井恵子は、秀吉書店での新しい仕事に心躍らせながら、徳川出版との戦いに備えていた。ある日、彼女は秀吉書店の本部で同僚たちと会話していた。

「最近、徳川出版の戦略がどんどん悪化しているようですね」と恵子。

「そうだね、彼らは本の売り上げが落ち込んでいるのを携帯電話のせいにしているらしい」

　デブの正徳寺親正は言った。

　徳川出版はあちこちのケータイ会社に爆弾やライフルで武装した手下を派遣させ、テロを起こした。

「それは良くないね。でも、私たち秀吉書店は違う。本こそが真の芸術だと信じているから」

　ゴボウみたいに痩せた陣内沙織が言った。

「その通り。私たちは徳川出版との闘いに臨む準備が整っている」と、恵子。

　その夜、恵子は秀吉書店の取締役との会議に出席した。取締役の伊賀良造は堂々としていて、彼女たちに力強い言葉を贈った。

「我々は書物の価値を守るために戦う。徳川出版がどんな手を使おうとも、我々は書店の誇りを守り抜く」

　恵子はその言葉に背中を押され、翌日から更に力を注いだ。秀吉書店は独自のキャンペーンを展開し、読者たちに本の素晴らしさを伝える活動を行った。

　数週間後、恵子は徳川出版の社長である徳川拳人との対決の場に立った。彼女は堂々とした態度で語りかけた。

「徳川拳人さん、本は携帯とは違う価値があります。私たちはそれを証明します」

「馬鹿げたことを言うな。携帯こそが未来だ」

　拳人はあれだけ憎んでいたケータイ会社を買収し、ケータイを配下の書店で売り出した。

　その時、秀吉書店のスタッフが持っていた大量の本が会場に運び込まれた。恵子は微笑みながら、徳川拳人に言い放った。

「携帯も大事ですが、これが本の力です」

　数日後、夜の秀吉書店本部。恵子は取締役たちと共に、徳川出版に対する戦略を練る会議室に籠っていた。

「徳川出版がやってること、どうにかならんものか」

　伊賀が苦虫を潰したような顔になる。

「携帯業界との結託、許しがたいね」

　伊賀と同い年、55歳の蒲生右京が言った。

　恵子は鋭い眼差しで取締役たちを見据えた。

「我々は書の守護者として立ち上がる。彼らが本を蹂躙しようとも、我々は抵抗する」

　取締役たちの表情は一変した。その決意に満ちた言葉に、彼らも固く頷く。　

「徳川出版に見せてやるんだ。書は滅びず、我々の手で蘇るとな」

　伊賀は強い声音で言った。

　次の日、徳川出版の本社。恵子は徳川拳人のいる会議室に乗り込む。

「徳川拳人、お前のやってることは許されん」

「書など時代遅れの文化だ。携帯こそが未来だ」

　その言葉に対し、恵子は笑みを浮かべる。

「携帯も大切だが、本こそが真の力を持つ」

　その言葉と共に、秀吉書店のスタッフが押し寄せ、会議室は本の山に埋め尽くされた。

「これが書の輝きだ。徳川拳人、その眼で見てみろ」

　徳川拳人の顔色が変わり、彼の心には何かが動き始めた。

　そこに恵子が蹴落とした赤尾智久が二振りの剣を持って現れた。

「俺と戦え！」

　赤尾は恵子に向かって剣を投げた。

　赤尾智久が恵子に向かって放った剣は、恵子がかろうじて右に身をかわした。しかし、その一瞬の隙間を突かれ、赤尾の剣が彼女の服をかすめた。恵子は右方向に身をかわしつつ、相手の攻撃を右側に受け流した。剣の刃は、自分の刃との間で踊るように停止した。敵の刃の中程を、自分の刃の中程で受け止めるように。彼女の動きは緻密で、危険を冒さずに敵を撃退しようとする。

　恵子は相手の攻撃を受け流しつつ、剣を取り戻し、一気に反撃に転じた。その瞬間、彼女の剣が赤尾の身体をかすめ、彼の肩を傷つけた。赤尾は激しい痛みを堪えながらも、巧みに距離をとり、再び剣を構えた。

　恵子は冷静に敵の動きを見極め、相手の攻撃を受け流し、自らの攻撃を仕掛ける。剣が交差する音が響き、戦いの激しさが増していく。赤尾もまた、恵子の実力を認めざるを得ない状況になっていた。

　二人の間には緊張感が漂い、闘いの行方はまだ定かではない。しかし、恵子は自信を持って次の一手を繰り出す準備を整えていた。

　赤尾智久と恵子の間には、剣と剣が激しくぶつかり合う音が響き渡る中、緊迫した雰囲気が漂っていた。彼らは互いに譲らぬ意志を持ち、全力で戦い続けていた。

　恵子は機敏な動きで赤尾の攻撃を受け流し、反撃に移ろうとした。しかし、赤尾もまた瞬時の隙を突いて攻撃を仕掛ける。その攻防はまるで舞踏のように美しく、同時に危険な雰囲気が漂っていた。

　次第に戦いの激しさが増し、部屋は二人の息遣いと剣の音で満たされた。恵子は敵の攻撃をかわしながら、相手の隙を突くために機を伺っていた。一方の赤尾も、冷静さを失わずに相手の動きを読み解き、一瞬の隙を狙っていた。

　そして、その隙が訪れた。赤尾の攻撃が一瞬の隙を生み出し、恵子はその隙を見逃さずに剣を振り下ろした。剣が赤尾の肩を貫き、彼は崩れ落ちて息絶えた。

　戦いの結末が訪れ、部屋は静寂に包まれた。恵子は戦いの厳しさを知りながらも、勝利の喜びを胸に抱いた。