BOOKQUEST

第1話 印刷機の魔法 『GAME1』

『おい和也、聞いてくれよ。『BOOKQUEST』の主人公は古本屋の親父だ。ケータイショップやゲーセンに巣食う怪物どもをぶちのめしに旅に出たんだ。そんな冒険の道中で、彼はえらい試練に立ち向かって、仲間を集めて強敵に立ち向かう覚悟を固めていくんだぜ。この物語は彼の成長と勇気、そして最終的な勝利への道のりを描いていくってわけだ。わかったか、和也？』

　和也は亡くなった友人の声を思い出していた。

　2015年1月5日

　尾張国の朝倉和也（あさくらかずや）は名を持つ求道者で、彼は一芸に秀でた印刷師でもあります。彼の印刷技術は、文字や図像を活性化し、物質化させる特殊な魔法の力を持っています。

　ある日、幹部の命令で和也は駿河国に派遣されます。その国では、印刷機雷と呼ばれる危険な魔法兵器が暴れていました。この機雷は文字を暴走させ、周囲に混乱と破壊をもたらす恐るべき力を持っています。

　和也は、機雷を止めるためにリカという魔法の使い手と出会います。リカは胃薬を飲むことで魔法を発動する特殊な力を持っています。彼女と和也は協力し、機雷の元に向かいます。

　途中、和也は幹部たちの裏切りを知ります。彼らは機雷を利用して駿河国を支配しようとしていたのです。しかし、和也とリカはブレスレットに封じられた古代の力を解放し、機雷を打ち倒します。

　和也は駿河駅近くの図書館にある閲覧ブースで『尾張QUEST』を読んでいた。和也は作者の神田信長が気になった。

「この作者、何で俺が駿河国に派遣されたこと知ってるんだ？」

　和也は『BOOKQUEST』という位置ゲームで遊んでいた。全国の本屋や図書館を巡って文豪カードを集める。カードは不思議な魔力を宿しており、描かれた文豪を召喚することが出来る。

　和也は駿河図書館で『夢野久作（ゆめのきゅうさく）』のカードを手に入れた。夢野 久作は、日本の小説家。陸軍少尉、禅僧、新聞記者、郵便局長という経歴も持つ。幼名は直樹、出家名は杉山泰道、禅僧としての名は雲水、号は萠圓、柳号は三八。 三大奇書の一つ『ドグラ・マグラ』をはじめ、田舎の風土を醸したホラー、怪奇幻想の色濃い作風で名高い。

　生まれ： 1889年1月4日, 福岡県 福岡市

　死去： 1936年3月11日, 東京都

　三大奇書の一つ『ドグラ・マグラ』をはじめ、田舎の風土を醸したホラー、怪奇幻想の色濃い作風で名高い。詩や短歌に長け『白髪小僧』中の神話、『猟奇歌』のなどに代表される。絵もよくし、初期には『九州日報』で童話や今でいう一コマ漫画を描いた。

　父は政界の黒幕と呼ばれた玄洋社の杉山茂丸。長男はインド緑化の父と言われる杉山龍丸。三男は詩人の杉山参緑。「夢野久作と杉山三代研究会」の杉山満丸は孫。

　1936年（昭和11年）3月11日脳溢血で死亡、享年47。

　夢野久作のHP（体力）は100、MP（魔法力）は50。使える魔法は以下のようなものだ。

1. **夢幻の風（Illusionary Wind）**：敵を惑わす幻覚を生み出し、攻撃を回避することができる。消費MP: 10。

2. **魔力強化（Magic Enhancement）**：一定時間、自身の魔法攻撃力を上昇させる。消費MP: 20。

3. **夢路開放（Dream Path Opening）**：特定の壁や障害物を透過することができる。消費MP: 30。

4. **魔法の盾（Magic Shield）**：一定時間、自身の防御力を上昇させる。消費MP: 25。

　和也はキャラに『和也』と名づけていた。

　和也とリカは駿河国を再建するために奮闘していた。しかし、ある日、幹部から新たな試練が与えられることになった。

　幹部は厳しい表情で、「君たちに新しい任務がある。業務スーパーでのパートをやってもらう」と言った。

　和也は驚きながら、「パート？それはどうしてですか？」と言った。

　幹部は深い意味を込めた。

「国民と身近に触れ合うことで、真の国の力を知るためだ」

「わかりました。任せてください」

　リカは納得した。

　和也とリカは業務スーパーでのパートを始めた。　　和也は特技の印刷技術を活かし、広告やポスターを作成する仕事に従事した。一方のリカはレジや品出しを担当し、笑顔で接客を行った。

　ある日、トイレの掃除をしていた和也は冷凍庫で何か不審な気配を感じた。

（これは…魔法の影か？）

　和也は冷凍庫の中に入ると、そこには魔法の結界が張られていることに気づいた。

「何だこれは？こんなところに…」

　突然、魔法の生物が現れ、和也を襲う。

　和也は必死に抵抗しながら、「リカ！助けて！」と叫んだ。

　リカは駆けつけて、魔法を使いながら、「どうしてこんなところに！？」と叫んだ。

　激しい戦闘が展開され、和也とリカが力を合わせて魔法の生物を打ち倒す。

　戦闘が終わり、和也とリカは冷凍庫の中に隠されていた魔法の秘密を解き明かした。

　幹部は感謝の言葉を述べた。

「君たちの勇気に感動した。そして、君たちの関係も…」

　和也は驚きながら、「関係？」と目を白黒させた。

　幹部は笑みを浮かべながら、「またまた」と言った。

　リカは幸せそうに、「結婚…うれしいわ」と言った。

　和也はQUESTを進め、夢野久作のレベルを上げた。

　4月7日、業務スーパーの近くにあるスマホショップで、和也と夢野久作はスマホ怪人との壮絶なバトルに挑んだ。

　まず、スマホ怪人が急襲してきた。彼は巨大なスマートフォンの姿をしており、その手には怪しげなアプリが装備されている。和也は構え、夢野久作も彼を支える。

「夢野、俺と共に攻撃だ！」

　夢野は頷き、両手を高く掲げると、空から大量のスマホアプリが降り注ぎ始めた。そして、それらのアプリがスマホ怪人に向かって飛んでいった。

　一方、和也はスマホ怪人に向かってダッシュをかける。彼の手には特製のスマートフォンが握られ、その画面には戦闘用のアプリが表示されている。

　スマホ怪人も動きを止めず、巨大な手で和也を叩きつけようとする。しかし、和也は巧みなステップでその攻撃をかわし、スマホを突き出す。

「アプリ、発動！」

　スマートフォンの画面に特殊なアプリが起動し、スマホ怪人にダメージを与える。夢野の攻撃と和也の連携プレイで、スマホ怪人は次第に弱っていく。

　最後は和也と夢野が合体技を繰り出し、スマホ怪人を撃破した。スマホショップは平和を取り戻し、和也と夢野は勝利の喜びに包まれた。