皆が黙々と作業に励むなか、コウタ(仮名)が言った。

「しっかし、次から次へと、より強大・凶悪な問題が出てくるなんて、まるで『ドラゴン・ボール』だよね？」

　（一同、苦笑）

「しかも一度倒した敵(問題)が、改造されて戻ってくるもんね」

　（一同、失笑）

　「・・・」

　（一同、無言）

　「・・・ただ、違うのは」

　（一同、コウタ(仮名)を見る）

「ここにはヒーローになる奴がいないってことだネ・・・」

　（一同、うなだれる）

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