分冊11
分冊11【分記・少女土下座の章】
私が眠りから起きたら足元に土下座している彼女がいた。
彼女は小さい声で土下座状態のまま頭を上げずに喋り出した
「昨日はすみませんでした
どうかしてたんです
許してください
貴方様に昨夜言った暴言の数々
は全て取り消します
やってしまった行動の報いは体で受けますお仕置きしてください、なんでもやります
別れないでください
見捨てないで下さい
おじいちゃんに死なれてから
1人で寂しかったのです
白状します実は公園で貴方に声かけたのは身体目当てだったんです
淫乱なんです
私は友達はいないのです
駅前で銃刀法違反で捕まったんです
馬鹿なんです
アホなんです
臆病なんです
サカリ茸中毒です
納豆は嫌いなんです
これから普通奴隷兼ストレス解消用お仕置き性奴隷として仕えます
親とは仲が悪いのです
貴方様しかいないのです」
*私は昨日の事は薬の影響だと思ってるので半分諦めてるが、彼女に対してなんと声をかけて良いかわからなかった、ただ直ぐに許すのは彼女の為にも良くないと思った
物凄いーーーーー事、私にしたのは事実なので……
彼女は土下座状態のまま続ける
「何か言ってくださらないんですか?
無理もないですよね
あれだけのこと貴方様にしたのですから
わかっています
チャンスをください
あの大石の前で私と抱き合った時貴方様は何でも一回言う事聞いてくれると、おしゃったじゃないですか?あの権利を今使います」
*私は黙っていた面白いのでもう少し彼女を観ていようと思った。
土下座少女
「……そもそもの始まりは駅宿に泊まった時、私が優しくしてください痛くしないでくださいとお願いしたら聞いて無いフリして心の中で私を小馬鹿にする時のカッコワライやったでしょ、あれよくないですよ。私には聞こえました……
あの時言葉返してくれたら処女のフリして頑張りました……
あれで私はいじけて、一瞬鬼なって角を生やし純粋な心の半分は角が生えた蝉の様に何処か他の次元に飛んで言ってしまった様な気したんです、今はまたその純粋な心は何やら聖なる力で復活し土の中から再び出てきた蝉に乗って再び私の中に戻って来た感じがするのです、だから反省して頭を下げてるんです。
何ともあれあの時は女王様となってあの場の主導権を握り自分の身を守るしか術が思いつかなかったのです。
トドメは貴方様が帰ると言い出したことです。
結果としてこの事態に至ったのです。
貴方様にも責任はあります」
*睡眠薬ビールに入れといて何言ってんだか最初からSMやる気だったんでしょ。
いや別に処女のフリしなくてもいいし、入れればわかるからと思った
土下座少女
「今心の中で入れれば、わかると思いましたよね?
私は運動で転倒して膜を破損したので貴方様の前には男知らないのです、精神的には処女と同じです純潔です。
貴方はその少女の願いを無視して拷問SEXしようとしたんです。
さぞ優越感に浸りたかった事なんでしょう」
*私は黙っていたこれからが観ものである。
*彼女は土下座で頭下げた状態のまま続ける
土下座少女
「……駅宿のコンドームの料金、私が払ったのに請求してないでしょ。
あれどうなんですかね?
自分をこれから犯すのに使う道具を少女が自ら買わされるのっておかしいでしょ?
屈辱的だと思いませんか?
いや金を払ってくれと言ってるのでは無いのです。
ただその行為を汲んでチャンスをくださいと言ってるのです」
*私に睡眠薬入ったビール飲ませて私が寝てる間に勝手に買ったんだろと私は思った。
*あぁ今度は私の事を批判し始めたよ、この土下座少女。
土下座少女
「……わかりました土下座までさせといて。半分は貴方様はにも問題あるのに。
貴方様は他の女に乗り換えて過去は忘れて、人を不幸にしたのに、幸せな調子ぶっこいた人生送るですね」
*土下座だって勝手に始めたんでしょと思った、確かに自分にも問題はあったが……なにやら久しぶりに人を思いやる優しい気持ちが私の中に蘇ってきた。
土下座少女
「もう死にます」
*私は黙っていた……
土下座少女
「止めないんですか
本当にやりますよ
貴方様のせいになりますよ
本当にいいんですか?」
*ついに脅迫し始めたよ……
土下座少女
「私のオッパイ揉めなくなりますよ
自分で言うのもなんですか私のアソコ結構気持ちいいでしょ?
もう使えなくなりますよ、もったいないですよ」
*私は笑いを堪えて黙っていた
冗談で土下座する彼女を横眼で見ながら帰る素振りをしてみた
彼女はついにガバッと顔上げて懐から[紫アゲハ]を取り出し、
「はぁー!君が笑い堪えてるのに気付きました、もはや此処迄ですー」と言い、刃を首に当てた!
私は慌てて止めた
「わ、わかったもういいよ」言った
「もういいとは?」
「俺も悪かった!許す全部水に流すっていう事!」
「あぁありがとうございます」と言って私の足元にしがみついた……おでこの傷は土下座のせいで、開いて血が流れていた……
そして
私の方を真顔で見つめて
「どうしますか? 今すぐ私のお仕置きを始めますか?
私は覚悟はできてますよ、もうあなたの性奴隷ですから、いつでも良いですよ」
と言ってワンピースの胸のボタンを外し服を脱いでそれからブラジャーとパンティーを脱いで四つん這いになり、お尻を私の方に向けた。
「遠慮なく気が済むまで昨日の恨みを晴らしてください、私をイジメ抜いてください……」
と言って、その姿勢のまま少し震えながら固まっていた。
何かこの子、純粋な感じというか幼い感じになったな、昨夜、地下室で倒れた時に頭でも打ったのかな?
少し身長も低くなったような気もする。
前の強気なお姉さんキャラが良かったんだが……
何ともあれ、少し狂ってるけどこの子は自滅タイプで面白いなと思った、何か憎め、なかった。
お仕置きは次の機会にと言って断り、彼女と朝飯にした……
後日、彼女のSM入門書にコンプリートと書いてあったのは気になるが……
結局は彼女の手の平で転がされてる俺は柿なんじゃないかと思った。
それから私しは自分の家に一回帰った、そして今は彼女の家に餌付けしていた白猫と共に越して来て、とりあえずたまにケンカするけど楽しく暮らしている、彼女は徐々に薬(サカリ茸)の量を減らして今は健康である、私の病気もまだ薬は少量は念の為続けてはいるが日常生活は問題ないくらいにまでに回復した。まもなく2回目の夏が来る。
廃教会の屋根の上に黒い猫を胸に抱いた白拍子が見えた気がした。
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