第18話 この距離ってまずいんじゃ…
「…何それ。」
「いやメデューサってさ目から出す光にあたると石になるじゃん。で、あいつら自分好みの顔をした石像を持ち帰ってタべちゃうんだよ。どうタべるかはオレの口からはいえないけど。」
「へー、そうなんですね。でも石像を食べるってメデューサの歯は硬いんですね。」
「いや、髪を引っ張ると石化は解除されるぞ。しかもそれはメデューサじゃなくても可能だ。でもメデューサは特定の部分だけ解除とかできるけど俺たちには全身解除しかできないんだ。」
「あ、あぁ…。」
No.17は俺の後ろの方指を指した。振り返るとナニかに飢えたメデューサが目を光らせていた。
「この距離ってまずいんじゃ…」
「と思っていたのか?俺たち人間だって石像にされて終わりじゃないんだ。対メデューサ用魔術『ミラーエリアド』!」
地面に手をあて魔力を流すとガゼル、サキ、No.17、メデューサは水晶の中のような空間に転送された。
「だっはー!この空間では全ての魔力攻撃が自分に返ってくるんだ!これでお前はもう何も…でき…な…い?」
メデューサは動かなかった。無理矢理動こうとしていたがその場から動けなかった。ガゼルはNo.17がメデューサに向けて手を伸ばしているのを見つけた。
(魔術と超能力は別物なんだな。この空間でも超能力は跳ね返らず攻撃可能か。)
「もう力使わないでいいよ。あいつが石化光線を撃とうとしている。そのまま自滅するからあいつを解放して。」
「分かった。」
No.17が超能力を解くとメデューサはみるみる石化していった。
「やっぱり髪だけは無事だ。昔から疑問なんだよね。どんなに攻撃をしても髪辺りの頭部は損傷が全くない。こっちからしたらありがたいんだけどなッ!」
髪を引っ張るとアリアの石像が光り石化が解けた。
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