第12話 君はどう思うんだい?
「あ、勝手にここに座ってるけど私は悪い人じゃないからね。」
(て言っても怪しすぎるって)
「私信用されてない?」
「いきなりそんな姿の人がいたら誰でも怪しみますよ。」
「ごめんね。脱ぐと迷惑だからこのままいるけど。」
…あれから5分めっちゃ気まずい…。話しかければいいんだろうけど何の話をしたらいいんだろ。
「君はこの店のことをどう思っているんだい?」
「え?」
鎧さんが話しかけてきた。
「深い意味はないよ。あいつの店で働く君の意見が聞きたいだけ。」
「この店は…色々な人たちと関わることが出来るのが良いと思います。私昔は人と関わるのが苦手…嫌で避けていたんです。でもガゼルさんに拾ってもらって働き始めたら何で拒否していたのか分からないくらい楽しくて…」
「ただいまー。」
サキが話している途中、ガゼルが帰ってきた。
「全くタイミングの悪い男だ。いいとこで戻ってきて。」
「なぁ。お前何でうちにいんの?」
「用があるからに決まってるだろ。その子、No.17と呼ばれる少女について。情報班と拷問班が集めた情報だ。」
鎧さんは集まった情報の書いてある紙を渡した。
「本名不明、推定年齢9〜13歳、能力はまだ発現していない。が謎の力を扱うことが可能。」
「あそこにいた理由は村が襲われて孤児になったところを連れて行かれた。か…。やっぱあいつ消すか。」
「待て待て。あいつは戦士隊で管理するって言っただろ。私もあいつの事は許せないがまだ調べることがあるんだよ。」
「鎧さんって戦士隊だったんだ。」
「サキはこいつのこと知らない?普段着ない鎧着てるから分からないんだろうけど。」
「さっきまで他国の人と話してたからね。顔を隠さなきゃいけないから。」
「いいから脱げよ。」
「はいはい。」
鎧さんは面具を取った。鎧さんの素顔は誰もが知っている有名な人だった。
戦士隊隊長フラン・グレイス、現代最強の戦士。
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