第8話 これ悪役の定番だな

「ひい、ヒイイィ‼︎」


明らかに他の人と違う見た目をした研究者を見つけた。こういう逃げる奴は奥の手を残してるだろうからそいつを駆除するために案内してもらおう。


「わ、私を 守れ、スーパーキメラ!」


「ネタがねぇなおい。違う奴はいないのか?」


2体のスーパーキメラが飛びかかってきたがサキに一瞬で処理された。


「これ悪役の定番だな。逃げた先に何かがあると思うから追いかけるぞ。」


逃げた部屋に入ると誰もいなかった。


「いませんね。どこに隠れてるんでしょう?」


「どっかに隠しドアとか地下への道とかあるともうんだけど…。」


1分くらい探して隠しドアを見つけた。白衣で隠す子供っぽいことをやっていた。


「さーて、この先には何があるのかなー。」


ドアの向こう側は鎖で繋がれた少女がいた。傷だらけでボロボロなこと以外に体の変化は無し。


「ふ、ふふ。これで私の勝ちだ。」


逃げたやつが誇らしげに言った。他人を頼らないと勝てないって…


「あの子は普通の子ぽいですよ。」


「そうだな。あの子も救出したいな。」


(さっきの子達見捨てたくせに…)


「私とNo.17の力が合わさればまさに無敵ッ‼︎」


「だから負けることはないと。すぐやられそうな発言だな。」


「…げて。」


「ん?」


「逃げて逃げて逃げて逃げて逃げて逃げて逃げて逃げて逃げて逃げて逃げて逃げて逃げて逃げて逃げて‼︎‼︎」


少女は突然叫んだ。昔ゲームでこんな感じのあったよな。


「なーに、いつものことじゃないか。お前の力で目の前のやつを消すんだよ。」


「こんなの私の力じゃないぃ…」


「いや、正真正銘お前の力だ。私が操作しているんだがなァ‼︎アッハハハハ‼︎」



男の気色悪い笑い声が部屋中に響いた

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