第8話
地下鉄の改札口で待ち合わせをしていた。すると、腰の曲がったおじいさんがやってきて、自動改札口に切符を入れたんだけど、通れなくて、困っていた。それで、声をかけて切符を見せてもらったら、JRの切符だった。念の為、駅員さんの所に行って確認した。駅員さんはチラっと見て「それは違う切符です」と言った。それだけ?と思った。それで、私が、地下鉄の切符売り場まで連れて行って、行き先を聞き「250円ですよ。ここを押して下さい」と案内した。そして「この切符はJRの切符だから、JRの窓口で払い戻しできますよ」と言うと「それはいらないから、あんたにあげる」と言った。えっ…、嬉しい様な、面倒な様な…。
そして、おじいさんを地下鉄の自動改札口まで案内して、切符を入れ、出てきた切符を受け取るのを確認して、「この切符は、出口でも使うから、持ってて下さいね」と言って見送った。
かわいいおじいさんだった。その後、もらった切符をJRの窓口に持っていき「払い戻し出来ますか?」と言ったら、「券売機で出来ますよ」と丁寧に教えて下さった。券売機で払い戻しができるなんて、知らなかった。券売機からは、170円が出てきた。コレはおじいさんからのお駄賃かな?と思って頂きました。
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