第2話 ミセス・テケテケの憂鬱
「あ〜なんだか虚しいわ〜」
巨大な二つのセンシティブ(勿論ノーブラ♡)をテーブルに乗せて肩肘を付きながらそう嘆くこのウェイブヘアーの美人さん♡
只今下半身はトイレに行っていて留守である(笑)
つまり…
今見えているその姿は上半身のみという事である。
そんなアンニュイで気怠そうな表情を浮かべるこの御婦人…
アメリカからの帰国子女で人妻な【テケテケ】さんである。
ちなみに《ご主人(走太)》は人間で東京で高校の教師をしていて、休みの日しか帰ってこない。
つまりほぼ別居婚状態なのである。
まぁ〜
近所に住む八尺さん夫婦みたいに向こうとこちらの棲家を上手く住み分ければよいのだろうが、それが出来ない理由があった。
十年前までは女子高生だったテケテケさん…
そんでもってご主人とは当時先生と生徒の関係でしかも周囲には秘密で深〜い交際をしていた。
それが高校最後になる文化祭の前日…
準備に追われ帰りが遅くなった彼女は、途中不審者に襲われそうになった。
その時犯人の隙をついて逃げ出す際、無理して線路内に入りそのまま快速列車に惹かれて肢体がバラバラになってしまったのだ。
だがその時…
幸か不幸か、はたまた抗い難い現世への未練の想いからなのか解らないが、
ただ…
一応亡くなった際人間だったせいで、死亡届けが出されている上に…
当時の容姿のまま歳を取りそうにない…
保険金も両親か受け取っているしお墓もある…
しかも島とこちらを繋ぐ道はそのお墓にあるし…
まだその事件から十年しか経っていないから顔バレする確率が高い…
そんな理由で結婚生活をこちらにしているのであった。
大体当時交際していた先生に、変わり果てた今の自分の現状を打ち明け別れようとしたのだが…
逆にその…
なんと言うか…
萌…じゃなくて燃えたらしい(笑)
色んな意味で。
※その色んな意味を知りたいのだが!
以上〜
「ヤッパリ駄目だわ!昨夜だってあんな濃厚なハッちゃんの逝き声聞いたんだもん、我慢出来るわけ無いわよ♪」
あ〜あの家…
どうやら防音が甘いらしい…
はたまたあの夫婦そんなに激しいのかもしれない(汗)
ということで〜
Mrs.テケテケは、握り拳を作りながら下半身を呼び寄せ合体すると、露出が多いワンピースに着替え八尺夫妻の自宅まで押し掛けるのであった。
猥談の必須アイテムである堅焼き煎餅と秘密のアイテム(夜用)を小脇に抱えてだ(笑)
「今の時間ならご主人は向こうに行ってる筈♡」
そのセリフに八尺の身の危険を感じ得ずにいられない午後の昼下がりであった…
ちなみにMrs.テケテケは同性もイケる口である(笑)
だって女子高出身でモテてたもん♡
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