EP2 悪魔の儀式だよね!?

どうやら俺は町外れの村の村長の娘として生まれてきたらしい。

名前は偶然にも前世の苗字とかぶっている。

ミクロ•シスカラー だ


時間の感覚がよくわからんがまぁ、、

つい先日目を開けるようになった。

目が開けるってことはやっぱ数ヶ月は経ったのか

ちなみにハイハイも出来るようになってた

いやぁ母は美人、

メイドさんもお綺麗!

父はぁ、、パッとしないなっ!


そんな事よりも俺は魔法に目が行くぞ!

普段から家庭用魔法を使っている父と母が羨ましいっ!

「ファイア」

母が魔法で暖炉に火を付ける

俺も同じようにやろうと思ったんだが。

うまく喋れん!

ふふふ、まぁ見ればわかる。

行くぞ!

「あうー」

ね?言ったでしょ?

なぜか母と父が寄ってきた。

「聞いたあなた?!今の!カワイィぁ」


「ちゃんと聞こえてたぞ!」

二人が俺の目を見つめてくる。

あうーって言うだけで褒められちゃったなぁ


そんな日々が毎日、とは言えないが続き時はすぎる。

足腰も赤子よりも成長し、何より言葉を喋れる年にもなっていた。

「「ミクロ!誕生日おめでとう!!!」」

机の上にケーキがあった、そして蝋燭も5本

俺も今日で5歳だ!

ここで一つ俺は不満がある。


不満っていうか?自分勝手な事だ。

女の子らしくってなんだよ!

別に男らしくてもいいだろうが!

まぁそりゃ多分お嫁さんに行くために必要な事だろうが。


でも私には一つ自慢できることがある!

それは、、、私可愛い!だっ!

白髪に、紫の目、、そして整った顔立ち!

まぁそれはそれとして。

俺っ、コホン、私は自由な冒険がしたいんだ!

これだけは絶対に叶えたいっ

ははっ、私は誰に言ってんだか。


ちなみに5歳になると教会でよくわからん儀式をするらしい。

本を読み漁った感じだと、ただの祈りでしかなく力を得るとかはないらしい。

何のための儀式だよ!

いや、祈りじゃねぇか!


準備はできている。

無駄に綺麗な服装だなぁ。

田舎の村だけあって質素な場所だ

教会も手入れはされているがあまり綺麗ではない木造だった。

狼の息で吹き飛びそうー


さて教会についたなぁ

教会への入り口に立ち見上げると

「うわっ!シワクチャ」


歳がかなり行ってるお婆さんが出てきた。

「こら、失礼じゃないミクロ」


「いいのよぉ、若いお嬢様は元気でいいねぇ。」

あはっははは。

いやぁ、ついうっかりそのまんまの見た目を口に出してしまったよ。

私としたことが、、

「さぁ、お入り」


遠慮なく私は入って行った。

おー?

そこに広がる光景は、

赤い液体で書かれた魔法陣の上にドクロが置いてあって、蝋燭が周りに、、

ってこれ悪魔召喚の儀式そっくりじゃねぇか!

そんな儀式見た事ないけどね。


「こわぁ」

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