第163話 それぞれの恐怖1
俺は後始末を済ませた後、軽くシャワーを浴びながら剣についた汚れを落とそうと浴室で悪戦苦闘していた。
残念ながら結果は芳しくない。
「血を拭うどころか、露を払う余裕もなかったからなあ……」
振るだけで刃に汚れが残らない――――とまではいかずとも、思い切り振り抜けばある程度綺麗になってくれる『スレイヤ』だったが、付着した血を逐一払う時間もスペースもない屋内で連戦となれば流石に血脂が固着してしまう。
これは一度、鍛冶屋で整備してもらった方がいいかもしれない。
仕方なく手入れを切り上げて避難部屋に戻ると、俺を迎えたのは装備一式を纏って短槍を構えたネルだった。
俺の指示どおり、敵を警戒してくれていたのだろう。
俺が敵だったときは即座に攻撃できるように真剣な表情でこちらを睨みつけていたネルは、俺の姿を確認すると安堵のこもった吐息を漏らし、ボフッと音を立ててベッドに腰掛けた。
「ずいぶんと遅かったじゃない?」
ネルがタオルをこちらに放り投げる。
俺はそれを受け取ると、足の裏に付着した血を拭った。
「汚れを落とすのに手間取ってな。結構頑張ったんだが、これは一回鍛冶屋に頼んだ方がよさそうだ」
「あー……」
剣に目をやりながら答えると、ネルも先ほどその状態を目にしていたからか、察したように短く呟いた。
「代わりに情報は十分集まった。全員集まったら話をしよう」
ティアの姿が見えないが、浴室に続く戸の隙間から明かりと水音が漏れていた。
二度手間になるから、報告も相談もティアが戻ってからの方がいいだろう。
「……あの女はどうなったの?」
ネルが躊躇いがちに問う。
答えは確信しているようだったが、それでも聞いておかなければならない。
そんな心境が滲み出るような声音だった。
「想像に任せる。ただ、隣の部屋に行くのは勧めない……それだけだ」
「そう……」
俺の答えになっていない答えを聞いて、ネルは静かに目を閉じた。
自らの手で報復を行いたかったと悔やんでいるのか。
あるいは憎い敵とはいえ、少しでも言葉を交わした相手が遥か遠い場所で幸せになれるよう祈っているのかもしれない。
「さてと……」
部屋の中には廊下側に足を向けるようにベッドが2台。
ネルが腰掛けている手前側のベッドの脇に剣を置き、部屋の隅に乱雑に積まれた荷物から服と装備を漁ってベッドの上に積み上げていく。
必要なものが全てベッドに乗ったことを確認すると、俺自身も予備のシーツを敷いてからベッドに腰掛け、着替えるために浴衣を脱いだ。
浴衣一枚では無防備だと言うこともあるし、酒も抜けた今となっては少々肌寒かったのだ。
着替えるときは下から派の俺はまず下着に手を伸ばした。
ふと、自分の足元を見る。
「う……」
シャワーを浴びたのに、脛の辺りにまだ血が付着していることに気づいて思わず顔を顰めた。
戦いの最中は気にならなくても、汚らしい盗賊の血なんて嬉しいはずもない。
嫌悪感から反射的に立ち上がると、収納から備え付けの綺麗なタオルを引っぱり出す。
ごしごしと擦って汚れが気にならない程度に綺麗にしてから、再びボフッとベッドに腰掛けた。
「ふう…………おん?」
先ほどまで手に持っていた替えの下着が、気づけば手元から消えている。
血に気をとられて、どこかへ投げ捨ててしまったか。
下着を探す視線はあちらこちらへ彷徨い、最後に背後へと向いた。
「…………」
「…………」
ネルと目が合った。
先ほどまでベッドの足側に腰掛けていたネルはなぜかベッドの上で四つん這いになり、片手を中途半端にこちらに伸ばした姿勢で固まっている。
何かを言いかけたような半開きの口と、ほんの少し赤くなった頬。
自身の貞操の危機にも気丈に抵抗していたネルがまるで初心な乙女のような有様だ。
ともあれ、俺にもひとつだけ言っておかなければならないことがある。
「別に見るくらいなら気にしないが、触るなら一声かけてくれよ?」
「なっ!?ばっ!!ちがっ!!」
ようやく再起動したネルは大声を上げた。
「怪我してたら治してあげようと思っただけ!!そしたらあんたが突然脱ぎだすから!!」
「ああ、そういうことか」
「決まってるでしょ!!バッカじゃないの!!?」
顔を真っ赤にして怒鳴り散らすネルがおかしくて、ついクスッと笑ってしまう。
そんな俺の様子を見たネルの怒りが再び爆発しそうになったので、俺は機先を制して話を本来の道筋に戻そうと試みた。
「なら、見てもらっていいか?ひどいのはもらってないはずだが、自分で気づかない細かい傷はあるかもしれない」
「それはいいけど、まず下着を履きなさい」
「ああ、そうだった。でもさっきはこんなときまで着替えは気にしないって…………わかったから、そう睨むなよ」
睨みつけられた俺はネルをからかうことを断念し、見つけた下着を履く。
「さあ、頼む」
「……触るから、痛いときは言って」
「ああ」
ネルは不承不承ながら頷き、俺の背中に触れる。
何箇所か触れると今度は前に回り、注意深く傷を探したり俺の腕や脚を動かして異常がないか確かめたりと、意外にも本格的な診察を始めた。
少しの間ベッドに腰掛けてされるがままになっていると、一通り診察を終えたネルが深刻な顔で立ち上がった。
「ない……」
「何が?」
「傷がない」
「それは良かった……んだよな?」
怪我がなくて悪いことはないと思うのだが、ネルの表情が不貞腐れたようなものから無表情に変わっていたので、思わず診察の結果を尋ねてしまう。
「良かったのは間違いないけど……。あんた、侵入者は全部で何人だったの?」
「見落としがなければ12人だな」
俺とクリスの部屋に4人。
廊下に3人。
ティアとネルの部屋に4人、加えてアリーナ。
全部で12人だ。
「それだけの敵と一人で戦って、無傷で切り抜けたってこと?毒を盛られて、寝こみを襲われて、薄い寝間着一枚で……?」
ネルの表情が驚愕に彩られる。
客観的に聞いているとまるで物語の登場人物のように、極めて不利な戦いを圧倒的な実力で切り抜けたような印象を受けてしまう。
しかし、実態はそこまで劇的なものではなかった。
「運が良かっただけだ。たまたま即効性の状態異常回復薬を一本だけ持っていて、敵が来る前に態勢を立て直せた。奴らは自分が襲われる側になるなんて、これっぽっちも思ってなかったしな」
隙だらけの侵入者に斬りかかるだけ。
戦いらしい戦いはなかったと言ってもいい。
強いて言うなら、ネルとティアの部屋で背後から襲われたときくらいだ。
もし、万全の戦闘態勢を整えた襲撃者12人と屋内で正面戦闘となったら、こうはいかなかった。
『スレイヤ』は屋内の狭い空間では取り回しが悪く、本来の威力を発揮することが難しい。
止むなく刺突を多用して切り抜けたが、本来多人数との戦闘で刺突を多用するのは決して褒められたことではない。
どこかに刺さって抜けなくなったらおしまいだし、剣を引き戻すまでの間は無防備になるからだ。
「さてと……」
着替えを済ませ、防具はグリーブのみを装備。
ガントレットと胸当てを剣と一緒にベッド脇に積み、再び元の位置に腰掛ける。
そして、俺から少し距離をあけて座ったネル――――ではなく、背後に向けて問いかけた。
「で……?お前は何やってるんだ?」
半身になって背後を振り返る。
そこにあるのは、もう一つのベッドだ。
そのベッドの上には、こちらのベッドにネルが腰掛けているにもかかわらず、俺がわざわざ同じベッドを使って着替えを済ませた理由が鎮座していた。
「………………」
ザ・土下座。
ベッドの上でやっているものだから悲壮感は小さいが、俺が部屋に入ってきたときからピクリとも動かずに頭を下げ続けるその姿からは謝罪の気持ちがひしひしと伝わってくる。
何より、土下座しながらも不格好に見えないというのがすごい。
指摘すべきところが一点も見当たらないほど綺麗な姿勢で行われる土下座に、謎の感動が湧きあがってくるほどだ。
なお、ネルは俺と会話していてティアは入浴中。
土下座を敢行しているのはもちろんクリスだった。
「あいつ、毒消しポーション飲んで動けるようになってから、ずっとこんな感じ。最初はそこで申し訳ないとかすまないとか言ってたから、あたしがそこにいると邪魔って言ったらベッドの上に移動して、うるさいから黙れって言ったら黙った」
「お前ほんと容赦ないな……」
ネルがプラプラと揺らす足で示した先は、廊下に繋がる戸の正面。
多分、クリスはそこで土下座していたのだろう。
「クリス、どうした?何とか言え」
いくらベッドの上とはいえ、いつまでも同じ姿勢でいるのは辛いだろう。
そう思った俺は再度クリスに声をかけた。
「…………本当に、すまない」
「あ、また言った」
「お前な……」
ぼそりと呟かれたネルの言葉に反応して、クリスが再び黙った。
気持ちはわからないでもないが、非常にまだるっこしいことになりそうなので俺は語調を強めてクリスに言い付ける。
「とりあえず顔を上げろ。言いたいことあるなら言え。これはリーダーとしての命令だ」
そこまで言って、ようやくクリスは顔を上げた。
背筋はピンと伸ばし、美しい正座は崩さない。
「おう……」
俺は思わず声を漏らした。
クリスは音もなくさめざめと泣いていた。
開かれた瞳の端からは大粒の涙が流れ、頬を伝って顎から零れ落ちる。
俺に視線を向けた後、力なく視線を落とし、まぶたを閉じる。
まぶたの動きに合わせるように、また一筋の涙が流れ落ちていった。
「僕は……、僕は、何度繰り返せ、ば……ぐ、うっ……!」
クリスは嗚咽を堪えきれずに浴衣の袖で顔を覆った。
俺も釣られて、片手を額に当ててため息を吐く。
クリスのメンタルが意外と脆いのは出会った頃から知っている。
しかし、今回のは過去にも増してダメージが大きいようだった。
(おいネル、どうにかしろ)
(はあ?なんであたしが……)
(お前が悪くなくても、原因はお前なんだよ!)
(えー……)
俺はアイコンタクトに身振り手振りも交えて説得すると、ネルは渋々ながらもクリスを励まそうと声をかけた。
「あー……、ほら、元気だしてよ。こいつが助けてくれたからあたしたちもギリギリ無事だったし。むしろ寝てる間に全部終わっててラッキーじゃない?」
「う……ぐっ、う、うああぁ……!」
クリスが泣き崩れた。
無理もない。
惚れた女の危機に気づきもせず寝過ごしたばかりか、他の男に助けられて危機を乗り越えたという事実を当の本人から指摘されては、もう泣くしかないだろう。
「お前は何言ってんの?励ませって言ってんのに追い打ちかけてんじゃねえよ」
「はあ!?あたしはしっかり励ましたでしょうが!!」
「どこがだよ!!傷口抉ってるだけじゃねえか!!」
「こいつのメンタルが弱すぎるのよ!!」
「それはそうだがわざわざ塩まで塗り込むことないだろ!やっぱりお前はもう黙ってろ!!」
「なっ、ちょっと、やめ、放しなさいってば!!」
暴言しか飛び出さないネルの口を物理的に塞ぎに行った。
スキルは多彩で運動神経も良いネルとて、所詮は非力な少女に過ぎない。
一旦捕まえてしまえば<強化魔法>を使う俺から逃れる術はなく、割とガチめの抵抗も虚しく結局は組み伏せられてしまう。
「ふ、ふうーーーー!!!ふうううーーーー!!!!」
「はあ……はあ……。手こずらせやがって……。ジタバタすんな!終わったら放してやるから!」
揉み合いの末、俺はネルの腹の上に腰を下ろし、左手のタオルでネルの口を塞ぎ、右手でネルの両手首を掴んで頭の上に抑えつけた。
膝で俺の背をゴツゴツと蹴り続けるネルから一旦視線を逸らし、クリスの様子を見る。
「…………」
クリスは俺とネルと揉み合う間に何とか立ち直り、再び姿勢を正していた。
視線はネルに向けられており、その表情には悔悟が色濃く浮かんでいる。
(あ、そういうことか……)
俺はクリスの表情を見て、俺の体勢が先ほどの侵入者のもの近い――――要は、ネルを襲っているように見えるということに気が付いた。
惚れた女が他の男に組み伏せられているのを見て、いい気分になる男が――特殊な性癖でもなければ――いるはずもない。
それは、その相手がパーティメンバーである俺であったとしても、実際に襲う気がなかったとしても変わらないだろう。
しかし、そんな状況だからこそ、俺にひとつの考えが浮かんだ。
(この状況……クリスが俺からネルを助け出せば、多少は気が晴れるんじゃないか?)
自己満足かもしれないが、自信というものは大事なものなのだ。
それがあるかないかで物事の成否は大きく変わることを、俺は知っている。
ただし、それを実行に移すには大きな問題があった。
(どうやって、クリスに行動を起こさせる?)
反省モードのクリスが俺のやることにケチをつけるとは思えない。
実際にネルの服に手をかければ別かもしれないが、そこまでやったら冗談では済まなくなる。
しかも、ことの性質上、俺の意図がクリスに気づかれては意味がない。
(無理か、これ……)
せめてネルと意思疎通ができれば。
そう思ったとき、俺はネルの抵抗が止んでいることに気が付いた。
「…………?」
やけに簡単に諦めたものだと不思議に思い、俺はネルを見下ろした。
ネルは力が抜けたようにクタッとしている。
先ほどまで俺を睨みつけていた視線も力なく横に向けられ、驚いたことにその目には涙の粒が浮かんでいた。
らしくない様子のネルを目の当たりにして、俺はようやく致命的な過ちを犯したことを悟った。
「ッ!!悪い、ふざけが過ぎた!!」
「………………」
俺は跳ねるようにネルの上から飛び退いた。
自由になっても、ネルはそのまま動かない。
いや、そうではない。
動かないのではなく、恐怖で動くことができないのだ。
ネルが普段と変わらぬ振る舞いをしていたから、俺は誤解してしまっていた。
ネルは大丈夫なのだと。
こいつは、それほど大きなショックを受けているわけではないのだと。
(俺はアホかっ!!そんなこと、あるわけないだろうが……!)
年頃の女が盗賊に襲われて、凌辱される寸前まで追い詰められて、ショックを受けていないなんてことがあるはずなかった。
気丈に耐えていたのだ。
俺がネルの状態を見誤って戦力としてカウントしたから、心を奮い立たせて俺の指示を全うしようと――――仲間を守ろうと虚勢を張っていたのだ。
注意深く観察すればネルの体が震えているのがわかる。
両手首に残る縄の形の痣は紫に変色していて、痛いに決まっている。
顔をこちらに向けたまま、気丈に俺を睨みつけるネルの瞳から水滴が落ちた。
ほかならぬ俺が、ネルの虚勢を引き千切ったのだ。
「…………」
頭をガツンと殴られたような衝撃に、しばし呆然としてしまう。
俺は何をしているのか。
パーティを支えるべき俺が、仲間を追い詰めてどうするのか。
後悔しても、やらかしたことはなくならない。
俺にできるのは、ここまで頑張ってくれたネルをゆっくり休ませることだけだ。
「無理させて済まなかった。あとのことは任せて、少しでも休んでくれ」
無抵抗のネルを横抱きにしてベッドに寝かせ、毛布を掛ける。
ネルはゆっくりと頭まで毛布を被り、胎児のように丸まって動かなくなった。
「…………」
ネルに悟られないように大きく息を吐く。
朝になったら、もう一度詫びなければならない。
それだけのことをやった自覚があった。
「アレン、キミは休まないのかい?」
唐突に、クリスから声をかけられた。
「アレンだって疲れているはずだ。明日に備えて、キミも休んでおくべきだ」
「うん……?いや、俺は……」
今夜中の再襲撃の可能性がゼロでない以上、ネルとティアはともかく俺は起きているべきだろう。
しかし、そう答えようとした俺を制すように、クリスは言う。
「不寝番は僕がやるよ。僕にやらせてほしい」
「クリス……」
「お願いだ、アレン」
ここまで真剣なクリスを、俺は見たことがなかった。
鬼気迫る表情のクリスに気圧されてしまい、言葉を続けることができない。
そんな俺に対して、クリスはさらに言葉を重ねた。
「これだけ失態を重ねた僕だ。キミがリーダーとして判断に迷う気持ちは重々承知しているよ。でも、そこを押して頼みたい!どうか、もう一度だけ僕に任せてくれ!!」
そう言って、クリスは頭を下げた。
ベッドの上で土下座ではない。
いつのまにか装備を整えていたクリスは立ち上がり、直角に腰を折って俺の言葉を待っていた。
「……麻痺の状態は?」
「上等な回復薬をポーチに常備しているから、もう大丈夫。ネルちゃんとティアちゃんにも飲んでもらったよ」
「…………わかった。クリス、朝まで周囲の警戒を頼む」
「ッ!アレン!!」
クリスの表情に少しばかりの笑みが戻った。
「ただし、異変や侵入者があれば、一人で対処せずに全員を起こしてくれ。必ずだ」
「わかったよ。必ずそうする」
そう言うと、クリスはドレッサーの椅子を2台のベッドの間に持ち込み、廊下の方を向いて腰を下ろした。
「それと、もうひとつ」
「なんだい、アレン?」
様子が普段のものに近づいてきたクリスが、廊下の方を見つめたまま返事をする。
「今回の件はお前の責任じゃない。依頼の完了で宴会を許可した俺を含め、気が緩んだ全員の失態だ。あまり思い詰めるなよ?」
「はは、アレンは優しいね」
「優しくなんてない……。優しいリーダーはあんなことはしないだろ?」
毛布の中の膨らみに視線を向けて、小声で呟いた。
「うん、あれはアレンらしくなかった。だから、アレンにも休んでほしいんだよ」
「はあ……、そこまで疲れてはいないつもりだったんだがなあ……」
そう言われては、休まないわけにはいかなかった。
俺は先ほどまでクリスが土下座していた方のベッドに移動しようと立ち上がり――――それと同時にスッと戸が滑る音を聞いた。
一瞬の緊張は、聞きなれた声によってすぐに弛緩した。
「あ、アレンさん……」
入浴を済ませたティアが、浴衣を羽織って浴室から顔を出した。
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