前編④青空の下での巻
前編④青空の下での巻
夏空の下、川の土手に寝転がり二の丸君と昨夜のフェスの話しをしている。
「昨日、結局、麻美とはどうなったの?」
二ノ丸君は草を咥え、空を見ながら話し始めた
「なんて言うのかな~、麻美は俺に興味無いな、昨日も仙身がいないとわかったら、フェスそっち退けでお前の事、探し出したよ、多分お前の方に気があるよ、そこから俺は、何も言えなくなったよ」
「……」(麻美が! 僕を……)
「黙って無いでなんか言ってくれよ仙身よー、お前はどうなんだ麻美は」
「……綺麗すぎるよ、それに最初に感じた事だけど、オーラと言うか圧が強いよ、僕に受け止め切れない、潰れるよ」
「そうか……確かに麻美が来ると、その場の空気が変わるな、気合いが入ると言うか」
「それが僕に負担だよ」
「仙身、誰かいるのか、好きな子?」
好きな子……
(不純にも制服がはち切れるくらいの麻美の胸の膨らみが一瞬頭に浮かだ後、すぐに先生の顔が思い浮かんだけど口にするのは止めといた、何か先生が好きとハッキリ言うには、まだボンヤリしている、それに話が飛び過ぎてる)
「今のところは誰もかな」
「そうか」
と二ノ丸君は上半身だけ起こし、しばらく川の流れを見つめていた。
僕も付き合って川の流れを見ながら、僕達は何処に流されるか考え、少し不安になった、少なくて二ノ丸君とは、このまま友達のままでいたいと思った……。
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