第34話
無くなったとは言われているがカースト制度などの階級社会制度や、
インド独特の環境、社会構造などを口の聞けない心が市民が
通勤などに使う交通機関の使い方などから、道路を走る車両が何が
多いのか、自動車なのかバイクなのか自転車なのか、バスの利用人数、
タクシーの利用状況など、更にはホテルの数、ホテルが利便性の
高い場所にあるのか、ホテルのランクがどの程度の物なのか、
自動車を保有している国民の多さ、生活水準が上がり、衛生面や
身だしなみと民族の特徴などは残しつつ世界からどの様に、
見られているのかと言った様な所も又、伝統的な習慣を意識する様に
なってきている点などを一早く感じ取り、一つ一つをコツコツと口の
聞けない心は、時間を掛けて把握していった。
石原と賢二と小林の3人が到着して2週間で心には石原と小林が、
鉄には賢二が着くと言った風にコンビを組み、徐庶に馴染んでいった。
そして、3人が到着して数か月後には、心の通訳兼秘書を石原が
警護兼書類作成を小林が担当しチェンナイでのビジネスが
一気に加速した。
加速したのには理由があった、心は口がきけず、それも外国人である事
から、商談には通訳が2人必要だった。
インド語を日本語に通訳された物を手話にする必要があったが、
石原が到着してからは、石原一人で2人分の通訳を行ったという事が
大きかっただろう。
石原は、当初チェンナイでは、市場調査や販売促進などを担当するはず
はずだったが、コンテナタンカーの乗船中の間でインド語と手話を
完璧では無いにしろ、使える程度には習得していた事が大きかった。
心自体もインド語を勉強していて、相手の口を読んである程度の会話の
内容を把握できるようになっていたことも大きかった。
賢二も腕には自信があり、コンテナタンカー乗船中に身体がなまらない
程度には、いつも行っているトレーニングは行っていたがチェンナイ
到着、当初の鉄とのスパーリングでは、歯が立たなかった。
初めて鉄との組手で拳での打撃もあらゆる蹴りも賢二の攻撃は、
鉄に与えられる事は無かった。
空手いう所の正拳好きを鉄に向けて放つも鉄は賢二の手首の辺りを
手の甲で触っている格好で防がれていた。
蹴りも同様に鉄の膝で防がれていた。
しかし、数回攻撃を繰り返したところで賢二は攻撃を受け止められて
いると感じていたがそれは違う事に気が付いた。
余りにも攻撃が通用しない事に驚き、周りが見えていなかったが
賢二が突きを出した時の鉄の景色が攻撃後には違っている事に
気が付いた。
攻撃を受け止めているのではなく、攻撃が弾かれており賢二の身体
自体の向きがズレている事に気が付いた。
鉄は手の甲や膝で攻撃を受ける形で賢二の攻撃を受け流す形で
賢二の態勢を崩していたのだった。
賢二は鉄との実力の差を直ぐに受け止め、突きや蹴りの際の
モーションが鉄には大きく、見破られているのではないかと思い
少しずつモーションを無くして行ったが、効果は無かった。
次に、賢二が攻撃の際に目で無意識に攻撃個所を見て
しまっている為に、見破られてしまうのかと思った為、綺麗には
当らなくても、どうにか鉄に一撃を与えれれば良しという考えで
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