第6話 教えてね



「教えてね」

 君はそう言った。ぼくにそんなこと、できる訳がないって知っているくせに。

「私は、あなたのことが好きだよ」

 わかってる。それくらい。僕だってわかってる。

「ねえ、教えてあげる。だから、教えてね」

 ……うん。根負けして、僕は彼女に言葉を返す。

 教えてあげる。教えてね。

 愛って感情のこと。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

次の更新予定

隔週 金曜日 07:00 予定は変更される可能性があります

日々の端書 〈金森 璋〉 @Akiller_Writer

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ