第29話戦い11
地下7階への階段前で巨大オークの「ブヒ、ブーー!」
雄叫びを上げていた。
その雄叫びと同時に俺は、走っていた。
巨大オークの横を走り抜けながら右足を斬る。
「ブヒーー」と叫ぶ。
軽いステップで向きを変えた。
そして引き返しながら「バ、バシュ、シュ」と回転しながら胴体を何度も斬る。
息の根を止めるため頭へ・・・あ、消えた。
魔石を拾ってリーゴに投げる。
リーゴも片手でキャッチして無限バッグへ回収。
そして階段を駆け下りた。
安全エリアの景色を見て・・・・・・
ああ、あの時の瞬間を思い出す。
2度と失敗は出来ない。
通路に向かいながら「A作戦で行くぞ」
あ、来たぞ、大勢のオークがやって来た。
ユミは、無限バッグを置いて弓を構えて射る。
リーゴは、呪文を終えて植物が急成長して、無数の葉を放つ。
クーは、雷撃を天井高くに発生させて雷光がオークに直撃。
ちょっと遅れて雷鳴が響きわたる。
凄い勢いで数を減らすオーク。
とうとう接近戦が始まった。
ゴブの攻撃で空中に舞うオークの部位。
リンは、真っ二つに切り裂く。
オーの四節棍が4体を吹っ飛ばす。
その巻き添え食らったオークは「ブ、ヒーー!!」と叫ぶ。
俺は、光る剣を振る度にオークが消えて、オークの数を減らす。
ランプも上から青い炎は吐き続ける。
炎の餌食になったオークは、皮膚がただれ脂肪で更に発火を促進。
それも1体、2体でなく複数が燃え広がる。
まさに炎の舞を見ているようだった。
最後のオークは、矢が目を打ち抜いていた。
ユミは、無限バッグを抱えて走り回る。
矢と魔石の回収だ。
俺も何個も拾って、ユミの無限バッグへ持ってゆく。
「おい!お前ら手伝う気がないのか」
「ブ、ブヒー、ブブ」
「ギ、ギ、ギャー、ギャ」
「ギャー、ギ」
「ギギ、ギャ」
またまた何を言ってるか分からん。
手伝う気がないことだけが分かった。
今回の戦いは、前回と違ってた点は、俺に意識があったことだ。
状況がハッキリ理解して対応した積もりだ。
反省も多いが、いい意味で教訓になってよかたよ。
「次もやっつけるぞ!」
「ブヒブヒ、ブー」
「ギャー、ギャー」
「ブヒブヒ、ブー」
「ギャー、ギャー」
「ギャー、ギャー」
「ギャー、ギャー」
そんな戦いが何度も続いた。
そして、偶然にも見つけてしまう。
「なんで階段が・・・こんなに早く見つかるんだ」
もう、行くしかない。
地下8階も安全エリアが存在してた。
目の前には、通路が・・・・・・入るしかない。
え!なんで・・・
オークとオオカミが迫っていた。
オオカミって白のダンジョンに居る奴だ。
なんでここにオオカミが・・・それも大勢で・・・
「殺して殺しまくれ!!」
俺は、激怒しながら叫んでいた。
こっれて倍数の数じゃー・・・
それでも戦うしかない。
オオカミの走りは、クソ速い。
逃げたら背中を襲われるだけだ。
ランプは、青い炎を吐き続ける。
オオカミが燃え苦しむ。
長い毛がよく燃えていた。
植物の葉は、壁を駆け上がるオオカミを一瞬で消し去る。
一瞬のスキをついてオオカミがリーゴを襲う。
しかし、植物によって捕獲されて「キュン」と絞め殺す。
あっちこっちで絞め殺す。
クーの雷撃を飛び越えるオオカミを俺は斬った。
4頭を目に止まらない剣の速さで斬っていた。
ユミも負けじと3本の矢をつがえて放つ。
3頭のオオカミの眉間を貫く。
ああ、オークが遅れて戦いに参加してきやがった。
そんなオークを右肩からすくい上げるように斬って、頭が空に舞った。
消えた瞬間に向かって来たオークを突き刺す。
突き刺した場所は、眉間だ。
確実に仕留める。
あ、俺の足が・・・・・・倒れたオークが掴んでいた。
右手と両足が切断されていたが、左手が掴んでいる。
顔は、笑っているように見えた。
右手の剣で顔を斬って消し去る。
「誰だ!中途半端な攻撃したのは、確実仕留めろ!」
俺を襲うオオカミは、2つになって消えた。
後ろから襲うオークも見ないまま突き刺した。
リーゴの目を通して見えたからだ。
俺に、こんな能力が・・・一瞬、疑問がよぎった。
ああ、考える暇もない。
次々に襲ってくる。
右に動きて斬り上げる。左の剣は、違う方向を斬り上げていた。
魔石を拾って白い魔石をマジに見た。
そして戦況を見る。ほぼ勝ちだ。
「誰か傷ついた者は居るか!」
リンが申し訳なさそうに出てきた。
ああ、肩に噛まれた痕があった。
首なら死んでたかも・・・
白い魔石を肩に当てるとポワッと魔石が光った。
肩の傷も治ってる。
動画でも見たが・・・奇跡のような現象だ。
これなら誰でも欲しがるハズだ。
買取り価格は、3万円。
怪我を治す能力が消えたって話はない。
それなのに3万円って安くないかな・・・
記事に、こんな事が書いてあった。
手術で盲腸を切って縫って魔石で傷を治す。
抜糸して、最初に切った部位を縫って魔石で傷を治す。
抜糸したら、その日には退院。
手術で入院する患者が減って病院が困ってるらしい。
ただし、傷しか治せない。
あ、気がつたら回収が終わってた。
オオカミは150でオークも150も居たと思う。
数えながら戦ってないから仕方ない。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます