第10話 入学式

「首席!セグリッド・ブレイム!


次席!レヴィルナ・オブセル!


第三席!、、、、、


、、、、、


第五席!プラム・ガロウク!


、、、、、


、、、、、、、


、、、


、、





、、だん、だん、眠くなって、きた、な、、、



、、、



すかー、ぴー、すかー、ぴー




、、、


以上!百名!」



、、あれ、もう終わったのか、、、



プラムは眠っていた。



「これより、クラス分けテストを行う!首席から行うので遅れないように!」


「「「「はい!」」」」



ねえ、起きろプラム、


君の番だよ、、、


「はっ、、、!」


、、昨日の戦闘のせいで疲れが、、、溜まっているようだ。




「第五席!プラム・ガロウク、部屋に入れ!」


「は、はい!」




、、、部屋に入ると、円柱を横倒しにしたような部屋があり、向かいの壁に的の絵が描かれている。




「これから受けて貰うのは、魔法の威力試験だ。君の最大魔力で挑みたまえ。もちろん、この壁を破壊しても構わない。できるならな。」




、、なるほど。それでこの所謂煽り顔なのか。よし決めた。杖と特訓した最大威力の魔法で臨もう。




「すみません、この上着持っててくれますか」


「あ、ああ。もちろんだ」


「じゃあ、始めますね」




、、先ずは治癒魔法をかけながら全身の筋肉を震わせる。


身体から湯気が出てきたところで弱め、


杖をハンマーの形にする。


的の壁を左に、に、ハンマーを右に構える。


脚に全力で力を溜め、全力で治癒魔法をかけ続ける。


上半身に腰から上へと力を溜め、また治癒魔法をかける。


まず脚の力を解放し、壁へ突撃。


迫り来る壁に向けて、先ずは腰の捻りを解放、


次に胸の捻れ、


最後に腕が70度を維持したまま壁の中心にハンマーを打ち付ける。


そして振り抜かずに停止、



ドンッ



ハンマーの運動エネルギー全てが壁に伝わった結果、




「っち、大したことないか、、、」



、、、ピシピシッ、、、


亀裂が入る。


ザザーッ


粉まで分解されて落ちたのである。




、、、


プラムはまず自身の筋肉を最高の状態にした。


筋肉は温めれば温めるほどパフォーマンスが向上する。


そして脚、腰、胸、腕と順に回転させることで最大の回転力を、全身から出力する。


最後に腕を固定し振り抜かないことで全ての運動エネルギーを壁に送り、


壁の分子間力をあっさり上回るに至る。




、、ま、まさか、、、この壁を粉にしただと、、、?


この壁は学園ができて以来一度も、欠けたことすらない、、、


なにせこの壁は古の時代、勇者が建て、賢者が全ての魔法をカットし、神が物理カットしたと言われる壁!


本当は壁に付けられた威力計測装置で測り、クラス分けを行うつもりだったのに、、、!




「プラム君。、、、す、すごいな君は、、だがこの壁を壊すのは当たり前だ、、、褒めるに値するだろう、、、」


「ありがとうございます。でもまだまだだと言われてますので!よろしくお願いします!」




、、なんとか壁を破壊できて良かった。あそこで破壊できてなかったら、多分不合格になってたんだろうな。


そう思うと、もっと頑張らなくてはと思えてくる。


だって、他の人は軽々破壊するはずだからね。慢心はしてられない。

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