第2話 始まり、、、2
目が覚めると見慣れた天井が見える。
、、、飛び起きて全身を確認する。
「はぁっ、はぁっ、なんだ夢か、、、」
自分の吐いた言葉に鳥肌が立つ。なんとも言い難い違和感。確かに夢なのに、夢ではないような。何故か全身が熱くなる。
・
・
・
そして僕はまた意識を失った。
、、、真っ白い世界の中で声が聞こえる。おじいさんのようにしわがれていて、かつ青年の様に暑い。
耳元で囁く様で、遠くの真後ろから聞こえる。
「、、、」
「、ゆ、ほ、」
「おき、、、」
「おきなさい」
突然意識が覚醒する。
「まったく人間は危なっかしいもんだね?ねぇ、君?」
僕?
「もちろん君だ」
はぁ、
「なんだいその返事は」
ん?今こいつ僕が答える前に反応したよな
「ん?ってなに、あとこいつじゃなくて神だ」
ほ?
ん?
「大丈夫?」
はい
「お!返事できるようになったね」
はい
「じゃあまず、神様ってわかる?」
はい
「なんで君がここにいるかわかる?」
いいえ
「それは君が死にそうだったからだ。」
いいえ
「そこでいいえってことはないでしょ」
はい
「実は君に魔法を与えようと考えていてね、そしたら君が火達磨だったから、」
はい?
あれは夢では?
「ないね。」
いいえ
「君が死にそうだったから、」
いいえ!
「治癒魔法を与えたんだ」
はい?
治癒、魔法、?
「本当は火魔法のつもりだったんだけどね」
はい?
「ほんと人間は危なっかしいよ。」
・・・?
「生きてるだけで運命に抗おうとする」
「すぐ死にそうになる」
「君みたいにね?」
はい
「平穏な運命を用意してるのに」
「ボクは前から考えてたんだ。もしボクも人間みたいになれたらって。」
・・・
「魔法はそのためさ。」
「退屈なんだよ。」
・・・・
「これからボクは人間界に行く。勇者としてね。」
・・・、・・!
「このことを君、、、プラム君にだけ話したから、ハンデを与えよう。」
・、・、・、。
「君は唯一、治癒魔法を自分に使える。ただし、君のやけどは完治してないから、ずっと治癒魔法を自分に使わなければ死に近づく。」
「君は今日から、治癒魔法使いだ。」
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