番外編(下) 劇場版!? 闇のカードなのでシリアスのまま映画は終わるはずだった(過去形)
――《
攻撃や効果で相手のエースである《微睡のアザト=ホース》の除去を狙おうにも、除去は目覚めカウンターの増加に変換され、《虚空の奏者トークン》が消えてこちらへの妨害効果が発生する。
始めに呼び出された《虚空の奏者トークン》は合計4体いた。《
またターンが巡ってきた今、残っている《虚空の奏者トークン》は3体……つまり、相手へ影響させる効果が許されるのはあと3回のまま。
そう。効果が判明してから三人は攻め込まずに手札を蓄え、モンスターを強化し続けていた。
今解決できない問題に対しての放置ではなく、この状況を打開できるカードを引き込む可能性を上げるため。相手が攻勢に出た時に全力で応戦できるように。
……それはそれでいいんだけど、からだがまっしろけ。ついでに足元にも
答えは《
からの相手ターンまでに【虚無】にしとかないと破壊されちゃうからまたまた《
そう、つまり――厚化粧である!
流石に下地ばっかり重ねるのはムリだよ、鱗は限界を訴えてるよ〜!
……溜めて言うセリフじゃないな。ウン。
お化粧が好きなのか変身する効果使われるたびにニコニコ顔だよ。かわいいね。
なんか見た目だけギャグみたいなことになってるけど属性変更とても大事。この戦いは世界の危機に対するもの。そろそろ現実に戻ろう。
『ドロー!』
果敢に攻め入ることがなくなった静かなフィールドでは声がよく響く。《虚空の奏者トークン》の奏でる不気味な音楽が耳に嫌というほど染み付きそうな中、カードを見た男は笑った。
『フ……ハハハ! 無駄に時を消費し続けたツケを払う時だ!』
ドローしたカードがよほど良かったのか、男の口角は表情筋の限界を超えそうなほどに上を向く。
「無駄なんかじゃない! 墓地にモンスターが10体いるため、相手の準備段階に《死統龍 ヘルシャーロイデ》の発動! 相手の支配するカードを全て相手のデッキに戻す!」
「バウンス効果! でも……これも刺激になってしまうんじゃ」
「いや、カードがデッキの中にいることを眠ると表現する場合がある。起こすのではなく、眠らせる手伝いとしてあの効果を使ったんだ! これなら《微睡のアザト=ホース》の耐性を無視して攻略できる!」
黒龍は闇を広げ、目が開きつつあった神を山札の中という幾重にもカードが重なったベッドへ誘おうとしている。
『ほう? 確かにそれは効く、が……拒否させてもらおう。戦術支援、《白染めの霧》。《死統龍 ヘルシャーロイデ》の効果を無効にする』
男の手で使われたカード。それにより黒い龍の動きが止まった。墓地に倒れた仲間より得た複数の効果と戦力が消え、無力化されてしまう。
『さて、これで終わりか?』
他の二人も抵抗するのか、と見渡して確認する。
『つまらんな……《終曲のトルネンブラ》発動! 《微睡のアザト=ホース》へ目覚めカウンターを最大4つになるよう乗せる』
「なっ…………!」
目覚めカウンターの数と対応していた《虚空の奏者トークン》が全て消える。
「そんなカードがあったのか!?」
「こ、これとんでもなくヤバいんじゃないです!?」
焦る三人。確かに、カウンターを自身の効果でのみでしか置けない、とは言っていない。他のカードによるサポートも可能ではある。あるが……そんなカードがあると予想させないように立ち回っていた相手が一枚上手だった。
「俺たちと同様に、あいつにも時間を与えることになってしまった……!」
――時間をかけ過ぎた代償が、今、支払われる。
《虚空の奏者トークン》がいなくなったことで音楽が消える。
《微睡のアザト=ホース》が目を開ける。姿を変えていく。
『夢へと誘う音は止んだ。《微睡のアザト=ホース》は真なる覚醒を果たす!』
モンスターと
『一は無より来たり、全は無へと帰らん。降臨せよ――《白きアザト=ホース》!!』
宙には白がいた。
宙には神がいた。
宙には虚無が、いた。
これこそが世界すべてを相手にできる強大な神の真の姿。
開かれた目からの視線はただ一人のみへと注がれる。
『ナイア! 我が娘よ!』
「………………娘?」
ないあ。
むすめ。
三文字をイコールで繋げられた彼女へと視線が集まる。
『あの時から貴方を父親だなんて思ったことはありませんわー!!』
「ん?」
「えっ」
「はえ」
さっきまでの空気を完璧にブレイクする発言。
みーんな、ぽかーんとした顔で二人を見比べている。
『マジ?』
それにつられてか、闇堕ちドラゴンも威厳フィルターを通っていない心の声そのまんまを漏らした。
『マジですわぁ……』
マジなのか。
そっかぁ。
……あれれーおかしいぞ世界の命運を賭けた決戦が親子喧嘩になっちゃったぞー?
『そんな人間達よりも我の方が強いのだぞ! 我が下へ戻るのだ!』
『そのためだけにこんな迷惑しかない大事件を起こすとか訳わかりませんわ! ぜーーーったいに、だいっっっっ嫌いですわ!!』
アザトの口調崩れ始めてない? 威厳消え始めてない?
『あぁあもぉーーーーっ! やらかしまくっているこんなのと親子関係バレなんて恥ずかしいですわぁー!』
『こんなのとはなんだ! あの頃みたいにおとうさまと呼んでみなさい、ほら!』
羞恥により化粧で隠しきれないほど真っ赤っかになってしまったお顔を両手で覆い隠す彼女を、そっと翼で隠してあげる闇堕ちドラゴン。
ウワッ劇場版ラスボスから殺意向けられる……こわ……。
えーと。ここまでわかったことと、なんか調査のためにって教えられた予言をまとめると。
《hr》
いつか
だから
起点である虚無はただ一つを望む。
それは――。
《hr》
あの予言は『一番の敵がいなくなってから行方不明の家出娘をとっ捕まえるために過去から未来まで支配して探します』…………ってコト!?
――先生大変! シリアスくんが息してないの!
***
封印された《白きアザト=ホース》は復讐を誓った。
だが、手が足りない。故に作ったのが《黒きナイア=ルーラ》。
白き男と対をなす、黒き乙女。
無より有を、骨を、肉を、体を。
己の思うままに着飾り、人形のような存在であるソレが動くように薄い意識を与えたその時、《黒きナイア=ルーラ》は小さく口を開いた。
『おとうさま』
『えっ、うちの子可愛すぎない?』
この日、神話級の親バカが覚醒した。
怨敵も古代人も未来人も予想だにしないことが起きてしまった。誰だってこんなんになるとは思わない。
自分のための復讐は、娘の住みよい世界を作るための願いへ変化した。
――世界一、いや宇宙一、いやいや全並行世界一可愛い娘のために世界をあげたいな〜! よーしパパがんばっちゃうぞ〜!
パパになったことで多少丸くなったが、《黒きナイア=ルーラ》は【
初めから神たる存在により美しい存在として作られた完璧。
そんな彼女が敵対存在になる人間達を虚無の世界から観察している途中、不思議な行動を見た。気になってしまったのでより感覚を広げて、意識して、じっと。
女性が、その見目を変えている。
それも一人二人などではなく、世界中で行われている。
『――いいなあ』
《黒きナイア=ルーラ》は初めて、与えられたものではない、自分の気持ちを口にした。
それは違う自分になりたいという成長願望であり変身願望。永遠の愛玩からの脱却。
この瞬間、《黒きナイア=ルーラ》……いや、《
変わってしまった内面を演技で誤魔化し、年頃の娘にある反抗期を装い一人にさせてくれ、と引きこもる。こっそりと化粧道具を転移させ、部屋でコツコツと化粧の練習を始めた。
自己を確立させていくと同時にふつふつと怒りが湧いてくる。
あんな父親……いや、もう私に父親などいない!
世界征服とか世界プレゼントとか嫌だ! 私は化粧を極めるんだー!
正面から言い合いをしても聞いてくれないのは目に見えている。故に行動で示した。
家出である。
『ナイア!? ナイア――!』
父を名乗るやべーやつがどれだけ叫んでももう遅い。
彼女はもう自由だ。
そう、自由なのだ!
自分で、やりたいことを決めて生きるのだ――!
***
『私は化粧に救われたの! 変われたの! だからこそ、この世界を征服して停滞させようとするお前は絶対に許さない!』
結果として、時空を巻き込んだ壮大な親子喧嘩が勃発しましたとさ。
うーん……アニメのシリアス展開からバランスを取るために劇場版はギャグというかファミリーものでいくぞ! って偉い人が決めたのかなあ。
……いや、違うかも?
初代はカードゲームでどこまで許されるのかやりたい放題したから、ぶっ飛んだ展開のせいでシリアス要素は少ない。というか視聴者からシリアスの存在を忘れられている。
その次、二作目である自分達の世界はループという衝撃の真実でえらいシリアスなことになったのは言うまでもない。
……でもなぁ、最終的に主人公のメンタルは光堕ちも闇堕ちもしなかった世界だしシリアスから脱却した気がする。
女児アニメ意識した三作目? 暗い展開と無縁そう。
そんな三作品をミックスした劇場版、シリアスが勝てるはずないだろと言われたらまあ……はい……おっしゃる通りですね……。
『許さない? これはお前のためを思っているからこそだとなぜ分からないのだ……ええい、もういい! 《白きアザト=ホース》の効果! 元々の属性が【虚無】ではないモンスターをコントロールしているプレイヤーは、そのモンスターのコントロールを全て我へと移さなければならない!』
発動されたのはモンスターが持つ耐性では防げない、プレイヤーに干渉する効果。
それだけではない。《
強制敗北処理が発生するのはターンプレイヤーのターン終了時にエースモンスターがいない場合。
今は相手のターンだからこちらの敗北はまだ起きない。……取り戻せるかは別になるが。
『そうそう――この効果は相手のターンでも発動が可能だ』
「ふざけっ……!」
モンスターを墓地や手札、デッキに逃がせばコントロールは奪われない。が、毎ターン使えるというならばその対応は一時凌ぎへと成り下がる。
「お前に奪われるぐらいならっ、
これまでの戦いを支えてきた相棒だからこそ、全てを捧げるかのような特攻を命じられても動揺なく突撃できる。機械の竜は一条の光となって《白きアザト=ホース》の体を……すり抜けてしまう。
『予想はしていたのだろう? そんなカードで神は倒せない、と。……良かったのか? 我のターンが終われば次はお前へと回る。そうなれば《
「だとしても、お前の持つ効果の一部を明かせた。俺が倒せずとも次に繋げる事はできる」
『フン……我を倒せるのは【闇】のみよ』
【
復活した時に【
『何人たりとも我を止める事はできぬ! 絶望に顔を歪めるがいい!』
世界を手中に収めるかのような、有無を言わせぬ独裁的効果。真なる支配者への貢物としてモンスターが徴収される。
ワンチャンないかなと爪を立てて踏ん張ってみたけど無理! あああああ引っ張られるー! 横にいた《光輝士団長 ヘブンス》と《
剣を捧げた主人から引き剥がされ、さらに敵対させられてしまったから顔が二人とも怖い。なんか自害しそう。こわ。
『………………』
劇場版ラスボスさん、そんなに睨んでるのは効果を無効にされている貧弱ドラゴンがここで何かできると思ってるからですかね? 流石に効果無効からなんとかできる保険には入ってないんですけども。
…………いや待て、劇場版ラスボスは墓地にモンスターもりもり溜まるタイプのデッキじゃなかった! つまりこっちにいる間はクソ雑魚ドラゴンになる! ラスボスが使いこなせなくて良かった。
『何を企もうと、我には届かぬ』
そう告げて男はターンを終えた。
人間たちのターンへと変わるが、墓地から蘇生させたエースモンスターを奪われたために盤上シキトが強制的に敗北させられてしまう。
ターンを終えた盤上シキトを襲ったのは派手な爆発ではなく、時計の針が動いたような音。
胸を押さえて倒れ伏し、かひゅう、と呼吸がしにくそうだが死んではいない。全員が敗北するまでを見せつけるため、なのだろう。
「俺のターン、ドロー――頼むぞ! 《仮死童龍 ヘルシャーロイデ》を召喚!」
《仮死童龍 ヘルシャーロイデ》
戦力0
召喚されたのは闇堕ちドラゴンのマスコット的デフォルメ形態。戻ってきてからなんか生えたカードの一つだ。
『やはりまだ手を隠していたか……我の効果発動! そいつを我へと献上せよ!』
「《仮死童龍 ヘルシャーロイデ》をリリースして効果発動! 効果テキストに《死統龍 ヘルシャーロイデ》の名称が含まれたカードを手札に加える!」
小さな黒龍は効果発動により白の波動から逃れ、1枚のカードを、可能性を人間へと託す。
「俺の運命を、世界を変えた3体がフィールドにいるこの時しか使えない
たとえ体が敵により操られたとしても、心は真の仲間と共にある。だから発動に問題は無い。
あの決戦を乗り越えた後に、奇跡を具現化させるカードへ繋げるカードを作ることへ成功した――まさしく最後の切り札。
「俺が選ぶのは君だ。千景レイカ」
「わ、私に……?」
希望に光り輝くカードは、宣言通りに彼女のデッキへと向かう。
「これでターンエンドだ! ……ぐぁあぁっ……!」
どうして私に。そんな顔をした彼女を放置し、光咲聖也に強制敗北処理が降りかかる。
『これで残ったのはお前だけになったな』
立っている人間は三人の中で一番実績のない彼女一人だけ。
立ち向かえるモンスターは《
対するのは、強大な力を持つ《白きアザト=ホース》と、その力によって奪われたエースモンスター達。
『お前が降参し、我が娘と縁を切るならばこいつらを助けてやらんこともない』
『駄目よ! こいつが約束なんて守るはずがないわ!』
「で、でも……!」
甘言が耳に染み込んでいく。
いくら尊敬する人から託されても、繋がれても……千景レイカには自信がない。これといった実績のない自分が、本当にできるのか?
悩み揺れる姿を見たナイアは、言葉ではなく行動で支えるために地上に降りる。
俯く彼女の顔を上げさせて目線を合わせ、落ち着かせるために手と手を重ねる。
『大丈夫』
――レイカとナイアは性格は正反対のようだけれど、根っこにある『変わりたい』という思いは一緒。
『私を信じて』
――だからこそ、余計な装飾のない言葉を真っ直ぐにぶつける。
数秒して、彼女の瞳の揺れは消えた。
「……ありがとう。ごめんね、ナイア」
『もう! そう言っちゃうのが悪いところですわ!』
レイカがいつもの調子に戻ったのを確認してから、ナイアは戦場へと戻るべく離れる。
ぴんと、背筋をまっすぐに。レイカはデッキの一番上、託されたカードに手をかける。
「私の……ううん。私達のターン――!」
引き抜かれる光の軌跡。
そのカードの正体はもちろん。
『この光は……《
闇堕ちドラゴンは興奮に目を光らせる。だってこれから始まるのはピカピカキラキラな変身バンク! 変身バンクだ! ファイナルフォームだ! これでキャッキャしないアニメファンがいたらそいつはにわかだ!
『巫山戯るな! そんな力は認めぬ! 断固として認めぬぞ人間! 我が娘を汚すつもりか!』
うるせぇあっちのお話が聞こえねえだろうが! 黙らんかい父親! 娘の晴れ舞台だぞぉ!?
『――――だからこそ世界は、こんなにも美しい!』
「《
あーほらなんか良い感じの召喚口上全部聞けなかったじゃんか! 黒にいろんな色の宝石が散りばめられてすごく綺麗なドレスに、儀礼用だろう戦いに向いてなさそうな宝剣。かっこよくてかわいくって、きれいでうつくしい。最高に完璧な格好だ!
いけー! ナイアちゃんがんばえー!
「《
『【闇】すらも使うか……! だとしても我へ刃を届けるには我がシモベとしたモンスター全てを排除しなければならぬ!』
「問題ない!」
『私は私自身の属性の数まで攻撃が可能!』
「お願い、《ナイアルーラ・ホープ》!」
願いを乗せ、七色の光と共に駆ける。
立ちはだかる光と闇の騎士からの攻撃……にはどうやっても見えない、切先を大地に向けた剣の交差させた部分へとナイアは足を乗せる。その瞬間、剣の腹で彼女をぐいっと押し上げるように、騎士達は全力で剣を振るった。
飛び上がった彼女の次の目標は闇堕ちドラゴン。細い足が龍のおでこに触れるか触れないか、なところで龍は頭をぐいっと跳ね上げる。ジャンプ台だ。
最後に、空を飛ぶ機竜。跳躍のみでは届かない高みへと案内するように空を舞う。
皆、戦闘とは名ばかりの足場になり、繋げていく。
『貴様らっ……!』
コントロールを奪ったとはいえ、その心までも支配できるわけではない。白き神はまともな攻撃をしない4体へと怒りをあらわにする。
『いいかげんにっ、しなさーーーーいっ!!』
何もわかってくれない、わからずやの父親へと娘は剣を向けた。
数合、刃を交えた後に二人のエネルギーが暴発。どこか別の空間へと吸い込まれていく。
二人の姿が見えず、ただ衝突音のみが聞こえてくる状態で不安になるだろうがこれは家族の問題。部外者が首を突っ込むのは不粋というものだ。
……というかみーんな足場になった勢いで戦闘破壊されたから墓地にいて無理ってだけなんだけどねワハハ!
「――ナイア!」
……十数分後に帰ってきた彼女はボコボコにした父親を引っ掴み、満足そうな、すっきりとした顔をしていた。父親も娘の言い分に全てではないがちょっと納得できたのか、表情がちょっと柔らかくなっている。
決戦が終わったと告げるように空の色が元に戻って……うん、これにて親子喧嘩は解決!
「おい、誰だアレは!?」
「あっ」
…………ところで戦いの舞台になったのは、ついさっきまで大会が開かれていたスタジアム。表彰式もインタビューもまだ終わっていない。
異常が終わって時間の流れが元に戻ったのなら、我々って優勝した盤上シキトの付近に突然現れた不審者になるよね。
アッ警備員が来てる逃げろ逃げろー! なんか締まらない終わり方だけどまあいっか! シリアスじゃなくてファミリー映画な劇場版だったし!
『我が背に! 落ちるなよ!』
まだちょっと呼吸が整ってないうちの主人公と、不審者扱いされたことにあわあわしてる次回作主人公と、へとへと娘にぼこぼこ父親も、ぜーんぶまとめて闇堕ちドラゴンの背中に乗せて飛び立つ。
ちらっと下を見ると、盤上シキトがこちらに向けて周囲に不審に思われない程度に手を振っていた。この戦いの記憶が残るのか消えるのかはわからないけど、まあカードゲーム世界だしまた出会って戦う機会はいくらでもあるでしょ。うん。
よーし撤収撤収! みんなお疲れ様でしたー!
……おや、誰かのお腹の鳴る音が。なら取り敢えずカレーでも食べる?
━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【後書き】
エンディングで流れるイラスト、皆がカレー食べてる中で謎の対抗心が出てきたためクリームシチューとライス持ってる劇場版ラスボスがいたとかいなかったとか。
これにて劇場版も終わり、『闇のカードに転生したので主人公を闇堕ちさせたかった(過去形)』は本当の本当に完結となります!
読者の皆様、応援ありがとうございました!
闇のカードに転生したので主人公を闇堕ちさせたかった(過去形) ウボァー @uboaa
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