短歌『千夜想吟』 お題:星

暮れ落ちて

藍のとばり

仕切られて

よすがらよせる

月はひかるる


意識してないのにエロティシズムが出た(ように感じる)ことに反省。


タイトルは『せんやそうぎん』と読んでください。

解説

よすがら【夜すがら】→【よもすがら】とも。いわゆる一晩中の意味。


よせる【寄せる】→色々と解釈を分ける語なのですが、『思いを寄せる、身を寄せる、手元に寄せる』など、色々あるのでいろんな意味を持つ語であることに留意してほしいです(マニアックな例えですが同じものからスタートするのに朱子学と陽明学並みに性格が異なるかもしれません。要は正反対ってことです)。その上で、各々解釈していただけると幸いです。ちなみに、悪い意味というかバッドエンドみたいな意味を込めたつもりはありません。


【ひかるる】

掛け言葉です。

以下の2つ

【引く、又は惹く】[カ行四段活用]の未然形に助動詞「る」のついた形。

【光る】[ラ行四段活用]の未然形に助動詞「る」のついた形。


助動詞「る」には[受身・自発(自然に〜する)・可能・尊敬]があります。

が、

主体がどこ(誰)なのかで意味合いも変わります。

これ以上は長くなりそうなので止めます


あとは、藍をどう読み替えるか。読み替えられるのは1字だけではないです(作者が気づいていないものもあるかもしれませんが……)


今回はとりあえず、この辺で終わりにします。

ありがとうございました。

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