第7話 その発言は大問題
カチカチカチ…ジリリリ!!!
そんな音で目が覚める。
(もう9:00か…)
今日は少し寝坊してしまった…
というか…何をするんだっけ…??なにかやらなきゃいけないことが昨日から合った気がする
(……朝ごはん)
そんなことは後回しで良い。今日も1人で朝ご飯をつくる。
ジュワァァ
(あ、目玉焼き良い感じに焼けた)
そう思いながらお皿の上にトーストとベーコンを並べる。
「いただきます」
そう言ってフォークとナイフを手に付け目玉焼きを食べる。
(そうだテレビ……)
カチカチカチッ
ザーザーザザザ……
「ただいまより。ニュースの時間でございます。」
(今日もいつも通りの平和なニュースなんだろうな…)
「えー、まずブラックムーンに人類が着陸する計画について…」
(この計画昔っからやろうとしてるけど未だに到達出来てないよなぁ)
昔っから言っていたブラックムーンの着陸。着陸寸前に厄災が起こり1度は計画が中断された。
なんらかブラックムーンに新しい都市をつくろうとかなんとか…
(ブラックムーンねぇ…)
ブラックムーン…厄災…昨日の話…本
『本』
「そうだ!!あの本の!!」
昨日その本の正体やこの本の内容、パスポートについて話を聞こうと思っていたんだ!!
すっかり忘れてた。でも思いだしたからにはすぐにでも行動したい。興味があるうちに
「急いで支度しないと!!!」
そう言いクローゼットの中から白いブラウスを引っ張り出して急いで支度した。
~10分後~
ダッダッダッ
急いで駆けつけたのは昨日来た図書館。
そう。図書館の館長に聞けばなにかわかるんじゃないか。そう思った
「あの、すみません!!」
「いやはや、どういたしましたか?」
長いひげの年老いた穏やかそうなおじいさんだ
「この本についてなんですが!!」
そう言い私は昨日の赤い表示の本を館長の顔の前にズイッと持っていった
「ほぉ…これは…」
(なにかわかるのかな…)
「お嬢ちゃんが書いた物語のような本なのかい?」
「なっ!!」
違う!!全然違うんだけど!!
「ほ~うちにはそんな本はないからのう…
お嬢ちゃんの書いた本を並べてほしいのか??それならまず出版社に…」
「違います!!この本はこの図書館にあったものです!!その内容を不思議に思ったから私は今あなたに話を聞いているんです!!」
「はぁ~…そんな本あったっけのう…そいやお嬢ちゃん。その本の内容は?」
「本の内容!?」
ほんとうに把握してないの…!?驚きが隠せない…
「えーっとですね!!本の内容は!!」
「んぉう」
「この世界以外にも世界があり、この世界より豊かで良い世界がある。この世界は政府が牛耳っている的な…!!」
ガタッ
いきなり館長が立ち上がった
「お嬢ちゃん、その本の内容本当かい?」
さっきとは明らかに雰囲気が違う。何処か威圧的な空気を感じる。重圧で押しつぶされそう…
「ほ、本当です…!!本当だから聞きに来たのです!!なにか問題が…??」
「本当に読んだようだな。お嬢ちゃん、その本の内容はこの″国″の特別な者だけが知り得る。なのにお前のような貧相な子が知っているのはこの″国″の法に触れている。お嬢ちゃん。申し訳ないがあんたは国に報告を入れさせてもらうよ」
え、え、どういうこと!?
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