第53話 (残虐描写あり)教育実習〜坂本の場合〜
パン!パン!パン!
校長室で坂本の大型拳銃が火を噴く。血みどろで倒れているのは校長と市議会議長と県知事だ。
「活殺自在!」
聖剣軟膏を瀕死のミンチ肉の肉塊にすり込んでまた死ぬ前に戻す。そしてまた銃を向ける。硝煙のニオイが立ち込め校長室の壁はもう崩れ落ちて既に瓦礫となっている。
「次は無いわ。どうなの?」
「はひいいい、もうやめます。これ以上ドナーカードの強制はしません」
「生徒に強要するだけじゃなくてプール中の水死事故に偽装して臓器転売もしてたわね?」
「そ、それは……」
「問答無用!」
パン!パン!パン!
「貴方がたが不正に売った臓器よ。もうそれは戻してあげない。」
血まみれになっているほとんどホラー状態のゾンビがうめきながら嘆願する。
「か、返してくれぇ」
「命まで奪われた生徒たちに返したら返してあげるわ。」
「そんな、不可能なことを」
パン!
「お前の私利私欲のために殺された生徒を生き返らせることは私でも不可能なことなんだよ。失われた人命は二度と帰ってこないんだよ!私利私欲で生徒を売り物にしたやつは生きてる価値なし。」
「次は市議会議長、貴様条例でドナーカード学生に強制したよな?反対派に暴力団差し向けて議席で発言させないようにして」
「あ、あれはお上からの命令で……」
パン!銃声とともに腕が跡形もなく飛び散る。
「上からか?首からでも良かったが、そこで痛みから解放されたら面白くないもんね。全身少しづつ削りながら死ぬまで、いいえ死んでも聖剣軟膏で蘇生して何回でも終わることのない苦しみを味わわせてやるわ。」
「ひぇえええ」
「ふふふ、活殺自在!」
こうして教育実習期間に渡り、不正を働いてきた教員たちを改心させていく。聖剣軟膏の間違った使い方。
ただし、法で裁けない悪を裁く坂本にも一定の線引きをしてる。生徒を売り物にした者には死の苦痛をであり、備品くすねたとか帳簿操作で不正に補助金くすねて多い分を私物化といった事は関与せずだ。
「私は座学で覚えた教員の職業倫理、すなわち生徒に奉仕するという職業倫理を実践しに来たのであって、学校組織のコマになる実習をしに来たのではない。ましてや生徒から血や臓器抜いて売りさばいたり、新薬の臨床試験をして支払いをネコババするような行為に加担しに来たのではない。」
当然のことながら、評点は震えた字で「優」が取れた。それ以外なら死すら生ぬるい折檻をすると言ったらすんなりくれたわ。
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