『氷点』(角川文庫)三浦 綾子【★★★】
<上>
※感想文探し中💦
<下>
原罪をテーマにした素晴らしい作品。
<続・上>
4年以上も前になりますでしょうか。氷点を読んだのは。
確かTVで2日間特別ドラマとして放映されていたのを見て、このテーマの重さと深さに惹かれました。
残念ながら全てを覚えてはいませんが、本編の方が重厚だったような気がします。
それでもやはり、人間の真理を問う描写の数々に感動しました。
「一生を終えてのちに残るのは、われわれが集めたものではなくて、われわれが与えたものである」というジェラール・シャンドリの言葉が特に印象的でした。
<続・下>
人は、自分の罪の意識を自覚し、人に許して欲しいと真から望んだ時、初めて自分以外の人の罪を許す事が出来るのだ。
私にも経験のある事だっただけに胸にしみました。
というよりも、最近の自分は、そのことを忘れていたなと、思い出させてくれました。
本編よりもかなり昼メロちっくな展開にはなっておりますが、それでも主張している内容に曇りはないと思います。
達哉一人に話の無理を背負わせてる感はあったけど。
いつか一人で燃える流氷を見たい。
そういう作品でした。
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