『青い鳥』(新潮文庫)重松 清【★★★】

 タイトルに惹かれて買ったくせに、青臭い春とか熱血教師とか出てくるのかなぁと白々しい気持ちで読み始め……僅か50ページ程読んだところで涙が出てきました。


 なんだこれは。なんだこの先生は。


 もろに中高生対象の内容であるにも関わらず、胸を打たれた。

 いや、柔らかな毛布に全身を包まれたような温かい涙がこぼれた。


 説教をするでもなく強い主張でもない。

 ただ生徒のそばにいて、彼らが独りぼっちにならないよう尽くす。ただそれだけのことでこんなにも胸が切なくなる。嬉しくなる。

 村内先生こそ天使だと思いました。

 続編希望! また読みたい。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る