【天聖十二神教会（てんせいじゅうにしんきょうかい）】

通称【天聖教会（てんせいきょうかい）】　

奴らの目的は魔族を徹底的に殺す事。この世界に生まれし邪悪なる存在【魔族】を殺すべくして作られた組織、それが天聖教会。各国にいくつも拠点を構えており、ありとあらゆる情報がそこに集まる。中でも【十二英雄】と呼ばれる奴らは勇者に匹敵する力を持っている。神から授かりし十二本の聖剣。序列上位十二人が神【フェリエル】から聖剣を授かる事が出来る。だかそれと同時に【禁断の罪人】という称号が与えられる。【禁断の罪人】というのは聖剣所持者のみに与えられる禁忌（ルール）である。

［一つ　聖剣が認めた相手（敵）にのみ鞘から抜く許可を得る

　二つ　自身より弱い者に聖剣を抜いてはならない

　三つ　魔王もしくは四天王とは闘ってはならない］

これらの禁忌を破った瞬間、聖剣所持者は消滅し、聖剣は再びフェリエルの元へ戻って行くという。

その為、天聖教会は魔王討伐に参加出来ないのだ。

奴らの目的である魔族殲滅の夢は奴らでは実現出来ない。

だから奴らは魔族を殺せる存在【勇者】を探すのだ。

素質ある子供を半強制的に攫い、己の技を徹底的に叩き込み、それに耐え抜いた者を勇者と崇め聖剣を持たせる。持たせる聖剣は十二聖剣ではなく、十二英雄全員で創り出した偽物の聖剣。十二人の魔力を神石（しんせき）と言う特別な石にありったけ込め一流の鍛治士が鍛え上げた剣。それが俺が持っている【聖剣（にせもの）】なのだ。