第13話 【中高生対象】これからを生きる上のヒント集

序、


 わたしには中学生の息子と小学生の娘がおりますが、彼らがわたしの子供の頃とは違う環境、違う価値観、そして違うスピードで生きることを間近で見て、(昔に比べて)大変だなあと気の毒になることがあります。何故かというと、自分の心の拠り所をどこに置けばよいのかわからないと感じるからです。日本は経済環境が下向きになっていると言われて久しいですが、それでも物は大量に溢れておりますし、情報は惑わされるくらいに多くの発信源があります。


 そんな中でも、(大袈裟ながら)今の文明や文化に生きる人間として、思春期を生きる為のヒントというのはあるもので、おばさんになった今、手痛い失敗や恥ずかしい思いをしてきた経験を踏まえまして、中高校生を対象にいくつかヒントなるものを書いてみたいと思いました。とりあえず読んで頂き、一見の価値があったかどうか、大人になったらもう一度、審査していただけると幸いです。


一、大人の話は聞くな


二、大人の話をよく聞け


三、人を信じるな


四、人を信頼しろ


五、異性に慣れろ


六、恥を怖れるな


跋、


 生きるヒントというのは数学の公式のように、普遍であるものは存在しません。ですが、人類は何千年も生きてはきたので、それなりに抽象化された物の道理というもが残されているはずです。純粋な時代の感性のうちにそんな考えに触れることで、これからの作品作りにも役に立てるものがあるかもしれないと思い、老婆心ながら書いてみました。


 あなたたちが大人になって、「あーそういうことなのね」なんて思っていただける日が来ることを、わたしは墓の下で楽しみに待っております。


(没エッセイより)


※こんなエッセイを書こうと思ったのですが、今の中高校生がこんな話を真面目に読んでくれるわけないじゃん(笑)と我に返り、没にいたしました。(2024.2.17)




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