13
あなたが私を呼ぶように
私もあなたを呼んでみた
きこえはしないはずの声を
きこえていると錯覚するのは
たぶん私のワガママで
ふれてもいないあなたが
私の全てを知っているというのも
たぶんきっとあなたのワガママ
訳の分からぬ二人の言葉遊びは
ほどけておちて
とけてゆく
いつか誰かが
二人の秘密を
それこそ急に暴いてしまって
地獄の底で
恥ずかしいと
感じるのかしら?
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