二百二十八羽 ☆ リュリュエル、換装!

「シャオ様! せ〜まちゃん!

お二人の覚悟がご立派です!

わかりました!

フィスエル! 二人の力でギフトを授けます! 手を!」


「た・つ・ま・き! エンジェルフィストルネード〜!!!

まわりの敵は叩き飛ばしたわ!

今のうちよ!」


ボクの手のひらに重ねる、フィスエルの手!


「「エンジェ〜〜〜ル! ダブルギフト!」」


せ〜まちゃんとシャオ様に降り注ぐ、二人色の光のシャワー!


「ふぅわ!

小さいままのシャオ様とせ〜まちゃんが宙に浮かんでひとつに!

黒く光り輝くお姿が!?」


「あたいのマオに!

手を出すんじゃね〜〜〜〜〜!!!」


「ふぃわわわわわ!?

白と黒、二本の大剣を振るう、謎の人物のお姿がかわかっこいい!

マオ様のまわりにいた人族の兵士さんたちをあっという間に吹っ飛ばしちゃいました!

ぴくりとも動きませんが、死んじゃってはいないご様子!」


「マオ♡ マオ♡ マオ〜〜〜♡♡♡」

「うわ! かわいい! せ〜まちゃん?」

「うん! あたいだよ! せ〜まだよ!」


「二本の大剣を背中に収納。

おめめハートに! マオ様を抱き起こして、ほっぺにすりすりしちゃってます!」 


「痛っ! 痛いよ!? 刺さってる!? 斬れてる!? 血が出てる!?」

「マオ〜〜〜! もう離さない!」


「間違いなくせ〜まちゃんです!

ぎゅぎゅっと抱きつくほどに、マオ様が痛がってます!

気になるせ〜まちゃんのお姿は!

黒と白のコンストラストがまぶしいウルトラロングヘア!

全身、黒いお姿なんですが!

腕、脚、頭、胴体! いたるところに刃が施されています!

露出もそれなり! エロかわかっこいい!」


「ええ!? うそ!? 何それ!?」


「せ〜ま様! わたくしもいるんですからね!


あ! こら! 勝手にしゃべるな!

今はあたいのソードモードなんだからな!


わかってます!

ですが、マオ様を回復しますので交代を!

そんなに抱きついたらマオ様が死んでしまいます!


ちぇっ! わかったよ!

ドライアドモードにコンバート!

スキル<のものを支える癒し 世界樹の雫>!」」


「ふぃわ!?

黒いお姿が緑に換装! そのままぎゅっと抱きついて!

刃が葉っぱとつるになって、くるくるシュルシュルまとわりついて、雫があふれてマオ様を癒していきます!

まさに森羅の精霊姫!」


「気持ちいい〜〜〜!

すっきりさわやか!!!

怪我が全部治ったよ!

シャオ! シャオなのか!」


「はい! シャオでございます!

マオ様、良かった!


ソードモードにコンバート!


あ! せ〜ま様、勝手にずるいですわ!


マオ! もう一回ぎゅ〜ってするな!」


「痛っ! 痛いよ!?」

「てふてふぱうだ〜」


「すっきり! てふてふも解放されたのか! よかった!

でも、痛い! せ〜まちゃん、一回離れて!

キリがないよ!?」


「え〜! あたい、やだ!」


「黙って見てれば何これ? リュリュエル、どういうこと?」

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