百八十七羽 ☆ リュリュエル、満腹!

「さあ! 召し上がれ!」


「「「「「いただきま〜〜〜す!」」」」」

「うま〜〜!」

「肉〜〜〜!」

「おいし〜!」

「ぱくもぐ!」

「今回はおしりは言わないんだ!

美味しい! コクうまでとっても体があったか〜!

こんなの食べたのはじめて!

マヨネーズなシチューっておいしいんだね!

おなかいっぱい、久しぶり!

ありがとうリュエル!」


「大森林フォレバストで収穫した食材が役に立ってます!

どこかの誰かさんみたいに、変な隠し味は入ってませんよ!」

「隠し味に変なってどんな?」


おなべからっぽ! おなか満腹!

お片づけもみんなで仲良く!


お皿がジャンプでアン様と一緒にキャッチで絡んで転んでワンピースがめくれて!?


「「「「まる見え!」」」」

(都合よく大事なところは食器などでギリギリ見えませんよ!)


「きゃあ! ……ふぃわわわ!」


あわててバサッと裾を戻します!


「お姉ちゃん、ごめんね!」

「皆さん大笑いしないでください!」


「おいしい食事のあとは、い〜〜〜っぱい遊んじゃいましょう!

マオ様に教わった、とある世界の遊戯盤でシロクロ勝負ですよ!」


暖炉の脇でゴロンと寝転がって!

シロクロひっくり返して楽しいひととき!


「アン様! そこは違いますよ? こうするんです」


「あ! ほんとだ! えへ、間違えちゃった!

アンね! お姉ちゃんができたみたいでうれしい!」


「いつも世話を焼かす弟の相手ばかりですからね!」

「ほんと弟って大変だよね! かわいいけど!」


二人で顔を合わせてにっこり笑顔♪


「ワタシも妹ができたみたいでうれしいです!」

「「「「うれしい〜!」」」」


「寒いね〜」

「冷える〜」

「ぶるぶる」

「さぶさぶ」


「寒いからお姉ちゃんにくっついちゃおうか!」


「ふぃわ! みんなで抱きつき苦しいです〜!

おしりにほおずりしないで!

あん! ワンピースの中に入らないでください!?

めくれてます! 見えちゃいます!

はん! ふわん! どこさわってるんです〜!?」


「あははははは! こんなに楽しいなんて久しぶりだよ!

ほんとのほんとにありがと! リュエルお姉ちゃん!」


「どういたしまして!

さらに食材をおすそ分け!

エンジェ〜〜〜ルバッグ!」


「うわわ!? なんだか見たことないのがいっぱい出てきた!?

こんなにもらっていいの!?」


「バッグにはまだまだいっぱい入ってますから! もっと出せますよ?」


「あ……ありがとう! 食材がないと大変なことになってたの!」

「大変なことってなんです?」


「あいつらに……ひどいことされるから!」


ドカン!

乱暴に開けられる星型の木の扉

チビット族の小さな家に入ってくる人影


「じゃまするよ! 痛っ! 頭をぶつけちまったよ」

「ちっ! あいかわらず狭いね!」


「「「「うわ! またきた!」」」」


「ベッドに隠れて!」


バサッ!


「きゃ!? 誰です!?」

「し〜! ……絶対に出ちゃダメだよ!」

「絶対! わかりました!」

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