百九十三羽 ☆ リュリュエル、眼福!
「ヒョウ様! お助けを!」
「この女王様やばいよ! 死んだ方がマシ!」
「女王様? なにかと思ったら雪鬼じゃねぇか。
捕まってやがったのかよ……何この緊縛!?
はあはあうるんだ雪鬼の美貌にみっちり蒸気が、何これ!?
ドキドキしちゃう!?」
「「ヒョウ様、そこかい!? いやだよお♡」」
「はあはあきっちり仕上げた雪鬼さんをお返しするので、これで落とし前になりません?」
「どうやったら、こんなになっちゃうの!?
それもいいな……って、ならんわ!!!
氷結の瞬零鎌斬り!」
「ふぃわ!? フィスエルの武術をトレースした
(三才歩は拳法の基本的な歩法ですよ!)
凍りついたボディの一部が衣と一緒にボロッととれちゃいました!
「左腕に隠されし真なる宿りし力!
ヘルヘルヘルファイア!」
おしりさんの全身に燃え上がる地獄の炎!
炎が凍りついて、ちりとなってかき消されます!
「俺様に炎は効かねえよ!
ほら! もう一撃いくぜ!」
「くぅん! おしりさん、強いです!」
「おしりはもういいよ!?
ほんとに泣いちゃうよ!?
涙が一瞬で凍った! さすが氷結な俺!」
「フカスシみたいなスキルのようですね?
攻撃耐性極限低下のワタシにはきびしいです!
接近戦な体術はだめですね!
サウザンドエンジェルアローを!」
「ため攻撃のすきは与えねぇよ! 次々いくぜ!」
怒涛の連続技!
デスサイズの攻撃がひっかっかって、大きくめくれあがるワンピース!
「はいてやがらねぇ! 眼福! ラッキー!」
「へ? きゃああああああああああ!!!
じゃない! ふぃわわわわわわわわ!!!
なんで、ワタシのときばっかりこんなこと!?
なんで、はいてないの!?」
(デスサイズの柄で都合よく見えてませんよ!)
ばさっと裾を押さえます!
「おしりさん……わざとやってませんか?」
体のあちこちボロボロな上!
衣のあちこちがぎりぎりです!
「わ、わざとじゃねぇ!
てめぇこそ、なんでわざわざ悲鳴を言いかえやがる!?
俺の名前もかっこいい方に言いかえて!?
うわ!」
「きゃ!?」
「痛てて。うろたえて、うっかり氷に滑って転んで倒れちまった」
「あの……直接、どこをさわってるんです?(真っ赤)」
「え? しり?
ぷにぷに! やわらか!
いや、わざとじゃねぇ! ラッキーだ!
な、なんでぇ! いくらなんでも、弱すぎねぇか!」
「絶対、許しません!」
「「「「「お姉ちゃん!」」」」」
見上げると、すぐそばの足場に!
「アン様!? お家で待ってるっていう約束破っちゃったんですか!?」
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