百八十三羽 ☆ リュリュエル、爆発!

「その前にっと、シロちゃんの生みの親として……その子も置いてくさ。

もしも、この子が戦争に使われたら悲しいさ。

白雪、ユキちゃんを降ろして、背中見せて。

自助機能が働かないようにリセットするからさ」


……断固拒否


「そうそうちゃんと言うこと聞いてえらいえらい。

拒否って何でさ!? クリエイター権限、どこいったさ!?」


……ユキ様の心の秘密はトップシークレットのため厳重に保守 多重ロックを構築済み


「心の秘密って何さ!?」

「とっても腐れた乙女の妄想力ですね!」

「わたしの隠しに隠してた秘密がこの子にインプットされちゃったの!?」


……ユキ様の秘密はわたしの秘密


「ていうか! 全部自分の口からぼろぼろ暴露しちゃってるし!

多重ロックの意味ないじゃない!」

「そうですね!」

「そうですね、じゃな~~~い! ひろ兄ぃには言わないで!」


「ふぃわ!? 頭ががっくんがっくん!

また力いっぱい揺さぶられちゃってます!

やっぱりじゃじゃ馬感!

マオ様には秘密ですか?」


「あたりまえよ!

ああ! リュリュエルを通じて、尊いご尊顔が頭の中に浮かぶ!

なんかたくましくなってる!

ひろ兄ぃ好き!

たくましくなったひろ兄ぃと、元の細身なひろ兄ぃに絡み合ってほしい!!!

どっちのひろ兄ぃも好きぃ!

きゃあああああああ! 恥ずかしい〜〜〜!!!

はっ!? 心の声が開けっぴろげすぎるう〜!?」


「まあしょうがないさ。

ユキちゃんのこれからを考えると、このままの方がいいかもしんないさ」

「え!? 恥ずかしいことが!?

これから!? どういうこと!?」


「エンジェルオートマタの擬似魂には欠陥があるさ。

さっきのギルティエルの話しからすると、その欠陥を改善して効率的に運用する実験のために召喚されたのが、聖なる無垢な魂を持つきみ、モノモチユキちゃんさ。

きっとギルティエルに指示した何者かがユキちゃんを捕まえにくるさ」


「そうなの!? じゃあ、シロちゃんとずっと一緒にいる!

それとマシニエル。あなたの気持ちはわかった。

シロちゃんはわたしが守るから!」


「ユキちゃん……うれしいさ!

ついでにうちも守ってほしいさ!」


……うれしいお言葉ありがとうございます マスター


「マスター!?」


「つでに、データとったりはさせてほしいさ。

今からきみたちはパートナーさ!」


「そっか……よろしくね、シロちゃん!」

……イエス マスターユキ


「せっかくだから、ユキちゃん専用のトレーススーツ造ったりしたいさ!

そのかわいい衣に合わせた微エロかわいいのがいいさ!

微エロは夢々ドリーミン!

はあ〜ん♡」


「微エロはいらないよ!?

そういうのは自分じゃなくて見る方に欲しいから!

ひろ兄ぃの微な姿! 萌える! 死ねる! 好き♡」


「お二人ともはあはあな妄想が止まりません!」




「それじゃあ、自爆コード入力するさ。ピッピッピっと!」


ドッカン! ドッカン! ドッカン! ドッカン!

いきなり爆発を始める格納庫!


「「えええええええええ!!!???」」

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