百八十二羽 ☆ リュリュエル、変形!
「翼と輪が黒くなっていきます! 堕天しちゃいました!」
「ギルティエルって堕天使だったのさ!?」
「フォーリンエンジェル! 罪の天使あらため!
罰の堕天使ギルティエルじゃん!
有罪、有罪! もう有罪! 神の計画に背く背信者には罰が必要じゃん!」
「天にかざした手から何冊もの分厚い本が!
パラパラっと開かれて、光子が収束していきます!」
「ギルティエルの必殺聖技さ!
ん〜! ガードエンジェルにぎゅうぎゅうで動けない!
タメに時間がかかってるうちになんとかするさ!」
「でも動かないよ!? どうしたらいいの!?」
「勇希様! いまの勇希様に必要なものは!」
「ものは!?」
「腐れた妄想です!」
「腐れた!?
そんなの秘密に決まってるじゃない!
それはもちろん、ひろ兄ぃのあんな恥ずかしい姿やこんな発奮な姿!
想像するだけで萌える! 死ねる! 好き!
はっ!? 心の声がだだもれになってる!? 何で!?」
「はあはあ、じゅるっとよだれがすごいさ〜」
「ボクが授けたスキルの効果ですね!
どうやら勇希様の心の声がだだもれアウトプットになっちゃうみたいです!
触れたもののあれこれも分かっちゃうみたいですし、勇希様とは秘密や隠し事はできないってことですね!」
「そんなの、いや〜〜〜!!!
乱れたお兄ちゃん、しゅきしゅき、しゅき〜〜〜!!!」
「妄想バリバリ全開です!
勇希様の頭の中はきっとバラ色!」
……聖なる魂力MAX 性なる妄想力MAX
聖鎧心導機巧超絶変形
「白雪!? 黒いシロちゃんが白く変形してく!?」
「まるで雪のように汚れない神々しさです!」
「清純清楚で真っ白なわたしにぴったり!」
「だいぶ汚れて、腐れてるさ!」
「腐れてないもん!」
「黒く汚れた光の奔流! 罪は罰であがなうじゃん!
ギルギルギルティレイッ!」
罪と罰な書物が縦横無尽に宙を駆け巡って!
ビッシュウウウウウウウウウウ!!!
黒くてビームな光の奔流が勇希様に!
……
「キャタピラ高速回避しつつ!
避けられないギルティレイを聖なる結界の盾で弾きながら!」
「汚れなき熱い魂! 輝く夢の銀世界! 白雪!
「白い光の奔流にのせて!
プラスなパイルドライバーが汚れた黒い光を弾きながら!
逃げようと背中を見せたギルティエルのおしりを掘削ドッコーン!」
「いっぱいの本に囲まれて幸せじゃん!
うっす〜〜〜い本で、体が包まれる!
こんなの罪! ぞくぞくしちゃうじゃん!
はあぁ〜〜〜♡」
「幸せ妄想な表情で! ハンガーな壁にめり込んでピクピクしちゃってます!」
「メインハッチのパスコードわかったよ」
「ガードエンジェルオートマタも止められたし、触るだけで情報抜けるってすごいさ!」
「あとさ、工場の自爆コードもわかっちゃったんだけど……どうする?」
「……爆破するさ。うちのマシンが争うなんて耐えられないのさ」
「じゃあ早く終わらせて行こうよ。おトイレ行きたいし!」
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