第7話試験官
「お名前を教えて下さい」
「彩菜麗華です」
「歳と誕生日を教えて下さい」
「21歳で誕生日は12月24です」
「今からあなたの個人情報を調べたいのですが、よろしいですか?」
「いいですよ」
試験官の女性から一枚の紙を手渡される
「契約書にサインを、ちゃんと読んでくださいね」
「・・・・国が個人情報を勝手に見てもいい、契約ですか?」
「そうですね」
「ペン貰えます?」
試験官からペンを受け取り、サインする
「確認できました。今から犯罪歴などを確認いたします」
「はい」
(犯罪歴なかったよな。不安になってきた)
少しの間待っていると
「うん?」
試験官が唸った
「彩菜さん、あなた三日ほど前に入院してません?」
「入院といか、半日ほど病院にいただけですがね」
「イエローゲートがブレイクした所にいたんですか?」
「はい。ハウリング食らって」
「よく生きていましたね。私あの事件担当したんです」
試験官が事件の内容を話し始める
「一般市民が60名亡くなり、覚醒者が9名亡くなった事件ですね」
「・・・そんなに?」
「はい。ゴーレムの使うハウリングが、あまりにも強力でして」
「僕よく生きてましたね」
「私もびっくりです」
そんな雑談をしながら、資格の手続きを進める
「最後にスキルの効果確認ですね」
「はい」
「まずは、オールウェポン確認する方法が無いです」
「そうですか」
「次にスーパーダッシュ、これは効果の確認が出来そうですね」
試験官に案内され、ジムの器具が置いてある場所へと案内される
「体力無くして下さい」
「大体ですか?」
「疲れるまで体力を使って下さい」
「はい」
体を鍛えた、5分ほどだけど体を鍛えた
「ふぅ、ふぅ」
「スキルを使ってみた下さい」
「スキル発動、スーパーダッシュ」
体の疲労が全て消え去る。後から来る疲労が怖い
「これは凄いですね。戦闘でも使えそうです」
「このスキル弱点がありまして」
「弱点?」
「今感じなくなった疲労は後で感じます」
「一時的に感じなくしてるだけですか?」
「そうです。それぷらす、今から感じる疲労は消せません」
試験官は少しの間考え、あることを言う
「重複発動って出来ませんか?」
「出来ると思いますけど、戦闘中にやったら、僕終わった後死にかけます」
「というか、口ぶり的に何回か使いました?」
「一回だけ使いましたね」
試験官の顔が強張る
「資格持ってない覚醒者が、スキルを使うことは禁止されています」
「あ」
「今回は見逃してあげます。一回だけなので」
「はい」
そこでスキルの確認は終わった、残り3つのスキルは今試せないからだ
「これが資格証です。免許証と同じで持っておかないとダメですからね」
「はい。試験官」
「なんですか?」
「名前教えて貰ってもいいですか?」
「私ですか?私の名前は、白崎レノアです」
「連絡先を教えて下さい」
沈黙の時間が訪れる、試験官の顔がピクリとも動かない
「試験官?」
「うん?」
「脳みそがショートしちゃいました?」
「いえ混乱してるだけですね」
「そうですか」
「私の連絡先が欲しいんですね。個人的な」
「はい」
またも沈黙の時間が流れる
(うーん、突然言うのはダメだったかな?でも欲しいんだよなぁ)
「な、何故私の連絡先が欲しいんですか?」
「美人だからですね。ナンパです。ナンパ」
「び、美人」
試験官の頭から湯気が出ている。恥ずかしさで湯気が出るのを始めて知った彩菜
(この人面白いな。待て、僕はこんなことする性格だったか?)
自分自身の行動に違和感を感じ始める
「試験官、これ」
「ど、どうしましたか?」
「違和感があります。自分の行動に」
「違和感?」
「僕、こんなことをする性格ではないです。なのに突然連絡先聞く?ありえないんです」
「・・・・・探求者」
試験官があることに気づく
「あなたのスキルに、探求者と言うスキルがありますよね」
原因のスキルは判明した
豆知識、ゲート探索許可証、別名資格証、これがある場合ゲートの探索が許可される
また身分証明書としても使え、色々なことに使うことが出来る証
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