第22話 どうしてこうなった
筆者の空野猫です!!!!!
5ヶ月ぶりに筆を持ちました(?!)
どうしてこうなった...
そして多分これからも遅くなりますし、短くなります。
なんなら打ち切りになるかもしれません...。
ですが、その時まで温かい目で見守ってください。
――――――――――
教室にて
平和はいつもの定位置にいて、皆に授業を施していた。
大勢集中している最中、こそこそ話し合っていたりしている人が小数。
でも、無理はない。新しい先生が来たからだ。
「ノース先生、ここはどの公式を当てはめるんですか?」
ノース先生と呼ばれた彼。
彼もまた、この世界に迷い込んだうちの一人。(公言はしていない)
「んーと、ここはね...」
優しく教えてくれたり、少しのんびりした口調だけど、頭の良さは先生の中で一番だろう。
実は、もう一人先生が来ているのだが、剣術に優れているけど頭があまり良くないので、今回はいないらしい。
噂によると、ノース先生の種族は猫で、もう一人の先生は悪魔だそうだ。
「ノース先生ってしっかりしてるよね!」
「いやーそこまでじゃないよ。僕なんか研究所を爆破したりよその家破壊したり物壊したり...」
「...あっ、そうなんだ...」
ノースも頭はいいが好奇心が絶えなさすぎて色々迷惑をかけているらしい。
そうそう、もう一人の先生はどこにいるかというと...
「おー...ここなら誰にも見つからないか?」
ハルと二コーンが見つけた、秘密の場所にいた。
◯―――――◯
brrrr...
「...ん?スマホか、ノースからだ。」
数時間後、ノースからの電話が来ていた。
その音で箱の上に適当なクッションをおいて寝ていた場所から落ちそうになり、慌てて羽を出して羽を起用に動かして浮き、その短時間で体制を整えながら電話に応答する。
「もしもーし?」
『もしもーし?じゃないよ!!!どこにいるの!?僕らずっと探してるよ!?』
電話に応答した瞬間に叫ばれ、耳がキーンとするような音がする。
「あーあーうるさいって...こっちは寝起きなんだよ。そんで、なんで俺を探してんだ?」
『次が剣道の授業だからだよ!!イチの担当じゃん、全く...』
「そういうこと?」
『そういうこと。』
「すぐ行く」
『早くしてよ?皆不安になっているんだから』
「おう」
その瞬間、イチはその場から立ち去った
...その後、イチが寝ていた大きめの箱の中から二人の女子が出てきた
「...」
「...」
「ぷはぁっ、ようやく出られたんだけど!!」
片方の女子が箱の蓋を押し上げて出てきた。
彼女はニーナ。ナースのねずみだ。
かなり背が小さいし、人間というわけでもない。普通のネズミだが...とある研究者に声帯をいじられ、人間の言葉が話せる。
「私もびっくりした。まさか実験で転移した先が居眠りした先生が使っていた箱の中とは...だが成功したな!!」
もう一人、真っ黒な猫が箱から飛び出した。
彼女は黒猫博士。本名は黒猫キャンティ。
研究者がよく着ているような白い服を羽織り、左の片手をポケットに入れている。
ニーナと同じく、とある研究者に声帯をいじられ、喋れる。
そのとある研究者はサティという悪魔で、ノースの師匠であるらしいが...
この話は後にしよう。
「てか、転移が無事にできたんなら、もう帰っていんじゃない?」
「いや、せっかくだしこの世界を探検したい。もしかしたら、私をかばって跳ねられて転生したかもしれない彼女にも会えるかもしれないし。」
「...ただの野良猫時代に出会って死んじゃった彼女?」
「あぁ。彼女に会って、謝りたいし、恩を返したい。死にかけなら私の力を分けたいんだ。」
「...転生していたらじゃないとできないけど、ね。」
「まぁそこは僅かな希望だが、私をかばって、更にトラックに跳ねられたなんて、転生しそうな条件ばかりじゃないか!」
「...それはそうだけど、貴方みたいな研究者気取りの猫が、そんな運みたいな現実になさそうなことをペラペラ喋ってんのも気味悪いわよ。」
軽口を叩き合いながら、自身に被ったホコリやらズレている服を直し、部屋を見回す。
そこには、二コーンとハルが運び込んだエアコンがあった。
「そこにエアコンがあるな。結構この世界は発達しているのだろうか?」
「いいえ、どうやら違うみたい。そこの近くにメモ帳があったわ。そこに書いてあることを要約すると、突然これが現れて、これがもしかしたらなにか大きなことがあるかもしれないみたいな。」
「ほぇー...って、この字、前の世界と同じ文字じゃないか!?」
「そうみたい。どうやら別世界は別世界でも、平行世界なのかもしれないわね。」
「お、風が来ている。」
黒猫博士が天井から少しの風を感じ、そこら中の置かれている物をうまく階段状にして、風の出どころを調べ始めた。
「外の景色を天井の隙間から見る限り、雪がかなり降っているみたいだ。あとここはどうやら地下室のようだね。」
「出方はわかる?」
「破壊...は無理そうだ。かなり昔のものだし、一箇所を破壊したら崩れてしまいそうだ。出口らしきものはない。先客の先生がどうやって出ていったか見えなかったしな...」
黒猫博士が状況を解析している中、ナースのニーナは、壁をペタペタと触っている。
「...あれ、ここの壁、少しだけ膨らんでる...?」
そう思い、平らになるように押すと...
カチッと小さな音とともに、ニーナが押した壁の真横の壁が、まるで扉のようにスッと開いた。
「!?ねぇキャンティ、ここ開いたわ!」
「か、隠し扉...!?なんてワクワクするような仕掛けなんだ!!面白い!!ますます探検したくなった!!」
「いや...探検の前にこの世界の人に会わないようにしなきゃね。本来なら、私達は別の世界の人。この世界は平行世界なのはほぼ確定よ。だったら、この世界の私達も確実に居る。だから会わないようにしなきゃ。」
「そう...か...あああああこの世界の人に会って話を聞きたいッ!!」
「落ち着こうね。」
◯―――――◯
「あー!!イチ!待ってたよ!!」
「すまんな、ちょっと昼寝してたわ。」
「どこで昼寝してたんだよ!!」
「ちょっとな」
「また見つかりづらいところ発見したんでしょ」
「そりゃな」
学校の体育館とも呼べる場所にて、沢山の少年少女達の眼の前で、ノースとイチがちょっとした喧嘩を始める。
「イチ、挨拶が遅れてるよ。」
平和に喧嘩を止められ、しぶしぶ彼が前に出る。
「どーもー、イチ=レイドですー。ノース=クラウルがお世話になっていますー」
やる気がないのか、とんでもない棒読みになっているが、一応自己紹介をした。
「平和ちゃん、こいつ殴っていいかな」
「ノースさん、仮にも生徒たちの前です。この授業が終わったら一発くらい喧嘩していいですよ。」
「よし」
授業が終わった後、例の戦闘所で爆発音やら斬撃音が夜になるまで鳴っていたのは生徒の間で噂になった。
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極寒の地の中、真実を見極めろ 空野 猫 @soranoneko
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